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アーティストに必要なこと

ちょっとずつ描き進めている絵は、昨日これだけ増えて

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全体は、こんな感じ。

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いつもは全体図をあらかじめ決めてから描くんですが、今回に限っては思いついたものを描き足していってます。

この絵、違和感がありません?

イモムシもカエルもネコもほぼ同じ大きさなんですね。
イモムシが大きいのか、ネコが小さいのか、
はたまた、全て同じ大きさの世界なのか。

絵の世界に理屈なんていらないんですが、見る人は疑問を投げかけてきます。

「どうして同じ大きさなんですか?」
「どうして木にとまっているんですか?」

理由なんてないのがほとんどなんですけど、それをちゃんと説明できるようにならないといけません。「理由がない」という説明ではなく、“こういう世界が頭に浮かんできた背景” を説明するんです。
なんとなく浮かんできたのは何故なのか、どうしてこんな事が浮かんでくるのか、自分は普段どんな考えを持っていて、どんなことを感じているのか…これが大事なんですね。
鑑賞者が興味を持つのはそこで、描き手がどんな人なのかを知りたいわけですから、それを自分で伝えるのがアーティスト(絵描き)の役目です。

海外のコレクターやギャラリスト(顧客に対してアーティストの作品の販売を行う美術商)は、作品とこのアーティストステイトメント(作品の内容や背景を紹介する為の説明)を重視しています。

作品の目的、制作の動機、制作やアイデアの発展の過程。
作品の基盤となる考え、コンセプト、その他作品に影響を与えたもの。
作品の制作過程やマテリアルの説明。
などなど。

これらを簡潔にまとめて、説明できるようにしておくことは海外では当たり前のことで、アーティストは普通にやっていることです。
日本では、経歴、受賞歴なんかを略歴という形で表記して、どこの学校を出たか?とか、どんな賞を受賞したか?、そこを軸にどういう人か(評価など)を決めてしまうところがあります。
賞をとっている=すごい人、という考えですね。

何にしても、自分の作品をPRする上では簡潔に答えることが出来ないといけないのは確かです。
ワタシはやっと最近テーマやコンセプトが定まってきました。
コレをちゃんと説明できるようにしっかりと固めて、海外へも発信していきたいと思います。


みなさまのご支援に感謝します。