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絵の制作過程

右手の具合もだんだん良くなってきて、毎日ちょっとずつ絵を描き進めてはいます。
コンペに出すつもりのでっかいサイズの絵にはまだ取りかかれておらず、描き途中のものを地味に進めている感じですが、まだ全快ではないので数時間しか描けなくてなかなか進みませんけどね。

描き途中のB3サイズ(364×515mm)の絵は、2019年2月に描きはじめた時がこんな感じで↓

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同年4月初旬がこの状態↓

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動植物なんかを描き入れたのが4月中旬で↓

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6月でこうなりましたけど↓

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引っ越しだのなんだので、制作出来ないまましばらく放置してました。

で、2020年3月にまた続きを描きはじめて↓

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今現在がここです。

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どんだけかかってんだ、って感じですよ。
巨匠じゃあるまいし。

ダラダラやるとこうなるわけだ。
最初のプランがどうだったかもすっかり忘れていて、大きな樹を描こうとした理由さえ覚えていませんからね。
その時の気分で行き当たりばったりで描く、っていうのはこれが初めてなんですよ。
完成予想図が全くない状態で気ままに描くなんてのは、効率が悪くて大嫌いなはずなんですが、なんか楽しいです。
こんなにのんびりと時間をかけて描いたことがなかった、っていうのにも気づきましたし、大きい画面にゆっくり描き込んでいくってのもいいもんだと、初めて「絵を描くのが楽しい」と思えた気がします。

絵を描くのが好きで絵描きをやっているんじゃなくて、「これをやるために生まれてきたからやっている」的な感覚なんですね、ワタシの場合。
好き=楽しい、楽しいから好き、みたいなことと違うんですよ、ワタシにとっての絵っていうのは。
思いを表現する、とも違う。

ミュージシャンやアーティストは音や画を創り、役者は演じ、歌手は歌います。
このことを「表現する」っていいますね。
自分の感情や思想、意志なんかを言語で示したり形として残すことです。
頭の中の想像、心の葛藤、伝えたいことや訴えたいこと、昔のことや未来のことなど、表現者の表現したいことは実に様々です。

ワタシは、ある種の空想の世界というか、本当はあるんだけど信じてもらえない世界というか、そういうのを描きたいと思うわけです。
動物や草花が喋るとか、神様たちが宴会してるとか、天使たちがコソコソしてるとか、そういうヤツ。

綺麗なものと面白みのあるものが好きなもんで、「美しく仕上げる絵」と「面白おかしい絵」の2通りを描きたいんですけど、それをどんな感じでワタシらしい表現として確立させるか、っていうのが今現在の課題となっています。

構図やタッチ、モチーフはだいぶ絞られてきましたから、あとは絵を描きまくるしかありませんね。
こういうことって、見つけるんじゃなく、見つかるものだと思うので。


みなさまのご支援に感謝します。