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収納とか片付けとか

若い頃は、モノに囲まれているのが幸せで、自室はフィギュアや雑貨なんかで溢れていました。
実家に暮らしていた時のことですし、学生でもあったので、家事はやらないし生活 (収入) の心配をすることもないですから、自分だけの空間を心地良く保つことが出来ました。
自室に置きたくないモノは納戸的扱いの部屋に追いやればそれでよかったですし、季節家電なんかも別の所に置いていたので、快適でしかない空間での生活にすごく満足していました。

それが、家を出るとそうはいかず、季節家電含め必要なモノ全てを部屋に置かないといけなくなるので、「なんで日本には季節が4つもあるんだ?」と、四季を恨んだりしてね。
やれ「桜だ」「紅葉だ」とそれぞれの季節をなんだかんだ楽しんでいたくせに、いきなり毛嫌いするようになるんですから、勝手なもんです。
更に、他人と住む (結婚する) ことになって自分が家族全員のモノを管理する立場になったことで、『モノが多いと無駄が増える』ってことに気づくことになるわけですよ。

でも、数十年かけて培われたマインドはそう簡単に切り替えられるものではなく、「しまっちまえば問題ないじゃん」と収納場所を作って入れ込むので、モノは減らず。
片付けは嫌いじゃないし整理整頓も出来てしまうので、こういうことが起きるわけです。
捨てずに、入れ物を増やしちゃう。

ワタシは今まで引越しを9回経験しているので、「モノが多いとものすごく大変」というのを実感していて、引越しの度に「ミニマリストになろう」なんて思うんですけど、新しい家に落ち着いてしまうとそんなこと、すっかり忘れちゃうんですよね。

出来るのにやらない、っていうのを何年も繰り返していると、「出来ぬならやらせてやろう」ってな具合に、強制的にそうさせられることが起こるもんで、経済的に苦しくなり狭い家にしか住めない、収入も低い、持つ物も使う物も最小限に抑える生活が始まりまして、いつの間にかモノが減り、増えない暮らしになったんです。

貧乏、ってやつですね。

今思うと、これがリセットだったんでしょう。
買いたくても買えない、置きたくても置けない。
物理的に無理、っていう状態が数年あったので、そこにマインドが合っていったように思います。

すると、モノが無い方が快適と思うようになり、断然ラクチンになった掃除も毎朝毎夕して子綺麗さを保ち、必要なものだけを手に入れるっていう、無駄使いもなくなり、40歳を過ぎてやっとモノの多さから抜けることができました。
この時は、"一人暮らし" というものもはじめて経験したので、自分で全て決めることが出来た、っていうのも大きかったと思いますがね。

今住んでいる家は、二人で住むのに必要な最小限の広さで作ったので、無駄なものを置くスペースはありません。
そうしたくてやったんですけど、住んでいるとどうしても想定どおりには行かないもんで、だんだん、ちょっとずつ、モノが増えていきます。
1つ買ったら1つ捨てれば済むことなのでそれをやっていたんですけど、生活以外のことだとそううまいこといかないわけです。

ワタシは家で仕事をしているので、備品だの消耗品だのストックモノはどうしても量が増えます。
例えば、画材、梱包材なんかです。
この他にも、描いた絵や販売品 (グッズ) などは減らずに増えていく一方ですから、置き場所がなくなってきました。

引越し当時、余裕のあったアトリエの棚なんてもうグチャグチャで

隙間に入れ込んでいる状態です。
見栄えも悪いし使いづらいのでなんとかしようと思うのですが、スペースがないためやりようがありません。
そこで、最上段の若干の隙間を有効活用するために

100円ショップでクラフトBOXを買ってきまして、組み立てて

この中にぶち込んで積むことにしました。

年に数回しか使わないモノや、額入り作品なんかを入れると、天井までめいっぱい。

う〜ん。
あんまり変わらない気がする。

カッティングマシンに座らせたミッキーとミニーが見えるようになったくらいで、圧迫感しかないのは一体どういうことなのか。
こんなはずじゃなかった。
おかしいな〜。
もう少し余裕がある感じになるはずだったのに。
この棚だけじゃなく、全体的に (家の中全ての) モノの量と配置を考え直さないとダメそうです。

ウチのボスは一昨年から植物にハマり、植物 ( & 園芸用品) がとんでもなく増えてますし

なんかもう、種を植えるところからやっているので、育苗所みたいになっています。

まずは、二人で会議ですな。

衣類なんかは「着る・着ない」で片付いていくんですけど、必要な道具なんかは何年経っても減りませんからね。
消耗品といえど、こういうのとかは ↓

ちょくちょく出番はあってもちょこっとしか使わないので、全然減らない。
とりあえず、ひとまとめに入れ直しましたけど。

で、厄介なのは、やっぱり、画材。

絵描きが一番困るのは保管場所なので、大きめの作業部屋 (アトリエ) が必要になるわけです。

こういうのを見越してリビングの一角にアトリエスペースを作ったんですけどね。

荷物を運び入れてすぐくらいは、こんな感じでだいぶ余裕があったのに

あっという間に手狭てぜまになってしまいました。

作業空間としては最高なので、快適に使えるよう調整し直したいと思いますが、パズルのような入れ替え作業になるに違いないですから、だいぶ時間がかかりそうです。

「ただモノを減らすのではなく "ときめくモノだけを残す" 」という考え方を軸に、整えていきたいと思います。



みなさまのご支援に感謝します。