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ネコの顔を描く

サクサクと描き進めるのがモットーではあるものの、なかなか集中できる環境に恵まれず時間がかかってしまいましたが、やっと完成しました。

2019見てるのコピー

タイトル「見てる」。
すんごい見てる、っていうか見られてる。

そもそもは1匹だけをどど〜んと描こうと思ったんですが、資料探しをしている時に面白い表情がいっぱい見つかったもんで、「全部集合させるか」となってこんな構図になりました。
ワタシはネコを飼ったこともなければ深く観察したこともないので、描く前に色々調べてみたんですね。

ネコはカラダの大きさの割に大きな目を持っています。目が大きければそれだけ瞳孔も大きくなり、光の量を多く取り入れることができるので、人の目と比べると7分の1の光の量で十分です。
視力自体は人の10分の1程度しかなく(人の視力に置き換えると0.2くらい)、2~6mくらい先のものが一番よく見えるようです。動かないものだとよく見えるのは10~20mくらい、それ以上離れているとぼんやりとしか形がわかりませんが、動くものには敏感で、50m先でも動いてさえいれば暗くても反応します。
ネコの目には網膜の後ろに反射板が付いていて、網膜の視神経を刺激しながら入ってきた光を反射し、網膜に返すことでわずかな光を2倍にして、暗いところでも鮮明に見えるようになっています。
そして瞳は、明るい時は物が良く見えるように細くなり、暗い時は光を最大限に集めるために真ん丸い目になります。驚いたり、怖いと思う時もよく見ようとして大きくなります。
ネコのまつげは上にしかなく、目頭寄りのまぶたの内側にある瞬膜(白色でふちが黒)という薄い膜が第3のまぶたともいわれ、眼球を保護しています。
目を閉じるときや左右に動かすと白い瞬膜を見ることができ、目を覚ましたばかりの時に瞬膜が少し出たままになっていることもありますし、眠りかけて目を細めているときにも瞬膜は出ます。

などなど、ネコの目だけでもこれだけの情報があります。他にも、「両耳を別々に動かすことができる」とか「ヒゲは口の左右、両目の上、両側の頬、あごの合計4ヶ所に生えている」とか、細かく調べればとてつもない情報が得られるんですが、今回は特に目が重要だったので調べるのは顔のパーツだけにしておきました。

毛並みやらを観察するためにいろんなネコの画像をチェックしてみると、鼻の形や毛の生え方はどの種類もほぼ一緒なのがわかりましたし、下調べとしては苦労はありませんでした。
イヌの場合は、種類によって骨格自体が全然違うので描くのが大変なんですけど、ネコは大きさも形も変わらないので、描きやすいモチーフだと感じましたね。

次に描くものは未定ですが、描き途中のものを進める中でアイデアが降りてきたら新作に取り掛かかろうと思います。

みなさまのご支援に感謝します。