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懐かしい映画のパンフレットが出てきた

観たいと思う映画がなくて映画館に足を運ぶことが少なくなっていき、全く行かなくなって数年が経ちます。
おそらく2016年8月公開の『君の名は。』が最後だったんじゃないかと思うんですけどね。

昔は、割引料金で鑑賞できるレディースデイやらレイトショーやらを利用して、週に何本も観に行っていたこともありました。
映画を観に行くとパンフレットを購入するんですけど(毎回じゃないですけどね)、レイトショーだと売店が開いてなくて買えなかったりして、手に入れるために別日にパンプレットだけ購入しに行ったりしてました。

というのは、本棚を整理していたら映画のパンプレットがたくさん出てきましてね。
ザッと数えてみると30冊ほどあって、年代がバラバラだったので古いものから順に並べてみると、ワタシがはじめて映画館で見た映画がありました。

1983年公開の『南極物語』です。
当時小学生のワタシは、「ワンコがいっぱい出てきて次々と死んでいっちゃう映画」と記憶しています。南極観測隊だの、奇跡の実話だの、そういう知識は何ひとつ入っていないお年頃。今更ながら、こんなビッグスターが出演していたんだな、ワンコたちの演技すごかったな、と思い出しますが、映画館の観客の大半が泣いていて大勢の人間が一斉に涙を流している姿を見て驚いた、というのはよく覚えています。

1980年代のパンフレットを並べてみるとこんな感じで↓

「懐かしい〜」の一言ですね。
『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』は、小学生の時はじめて友達だけで観に行った映画で、はじめて子供だけでバスに乗る、はじめてマックでハンバーガーを買う、っていう「はじめてだらけの日」になったんですけど、映画はさほど楽しくなくマックの方がうれしかったっていうのを友達には言えなかった、というのを思い出します。
『エンドア』『漂流教室』『あぶない刑事』は全く記憶にないので、パンフレットがあることに驚きですけど、観に行ったんでしょうね、誰かと。


そして、90年代がこれ↓

ほぼ、ディズニーですね。
この時代はまだ大きい映画館なんて近くになかったので、個人が経営しているような規模の小さい映画館へ観に行ってまして、『アラジン』なんて立ち見だったんです。
今では考えられない、「立ち見」。
字幕は見えない、集中出来ない、それでも料金おんなじ、って。
こればっかりは納得いかず、平日のいている日にもう1回観に行きましたよ。


2000年代はこんな感じ↓

この辺りから、パンフレットのサイズやデザイン等に変化が出てきます。
『チャーリーとチョコレート工場』は超横長サイズ、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』は紙質が良く分厚い、『ザ・マジックアワー』は表紙の文字部分が切り抜きになっています。
全体的に、印刷技術が上がっているように思いますし、パンフレットの値段もこのくらいから上がり、しかもマチマチ(600〜800円くらい)になりました。

で、2010年代↓

2010年は、結構観に行ってますね。
息子と一緒に観に行っていたというのもありますけど、ワタシ自身は「気分転換のための唯一の手段が映画だった」っていう闇の頃で、『告白』『TOILET』『悪の教典』なんかはレイトショーで観た記憶があります。

たぶん、もっともっと観てますけどね。
本棚に入れた分がこれ、っていうだけで、あとは(2015年以降含め)おそらく物置に眠っているんじゃないかと。

パンフレットを見ると、フワッとその時の思い出が蘇ります。
それは映画じゃなく、自身がどんな暮らしをしていたか、の記憶です。
不思議ですね。
映画のストーリーは忘れるのに、その時の情景は覚えているんですよ。

な〜んて、パンフレットを並び替えるだけのはずが思い出に浸りまくり、結局数時間かけて記事にしているのでした。


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