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ワタシの誕生日が10日以上前だったことに気づいた時の夫の反応

45歳を過ぎた辺りで「あれ?今年何歳だっけ?」と、今年の干支は?レベルに自分の年齢がわからなくなりましたが、今は自分の誕生日そのものを忘れるっていう、誕生日の存在がどうでもよくなっています。
でも不思議と人の誕生日は覚えているもんで、LINEでおめでとうスタンプを送りつけたりして祝いの言葉なんかは伝えていますが、イベント的なことは全く縁がなくなりました。

毎年のことですが、ウチのボスはワタシの誕生日をガッツリ忘れるので、いつもこっちから申告する感じなんですね。
「今日、ワタシ、誕生日。ありがとう」みたいな。
それでいつも「ハッ!」っと驚いて、慌てて「おめでとう」と言ってくる、っていうのが当たり前になっていて、そんなのも別に気にならなくなっていますし、そもそもプレゼントだのケーキだのと騒ぐこともしないので、お互い「おめでとう」「ありがとう」と言って終わるんですが、今年はワタシ自身自分の誕生日を忘れていたもんで、自己申告しなかったんです。

気づけば、今年の誕生日はもう昨日になってしまったし、今さら言ってもな〜と、そのまま言わずにいたんですね。
そのうち気づいて大慌てするだろう、って感じで、特に気にしてなかったんですけど、2日経ち、3日経ち、5日目辺りで「これはマジで忘れてる」と確信しまして、面白いのでいつになったら気がつくのか、観察してみることにしました。

ワタシの誕生日はボスの誕生日の2週間後なんですが、そのちょうど間にワタシの母の誕生日があるので、プレゼントを渡したりしてお祝いをしています。
ちなみに、ボスの誕生日の10日前は、ワタシの姉の誕生日。
まさに、誕生日ラッシュなわけです。
こんな状況で、よくも毎年忘れてくれるもんだと、最初はイラッとしたこともありましたが、数年もすると「ここまで綺麗に忘れるなんて、大したもんだ」と感心するようになるもんなんですね、人間て。

くる日もくる日も、ボスは普通に、いつもと変わらず、朝起きて、会社へ行って、帰宅して、風呂入ってメシ食って寝る、で終わり。

何日目かのこと。
Netflix で見ていた映画で、誕生会のシーンが出てきたりしたんですけど、見事にスルー。
テレビ番組で、美味しそうなケーキが紹介されても、プレゼントというワードが出てきても、物の見事にスルー。

11日目のことです。
この日は、ワタシとボスとで整体を受けることになっていて、午前中出かけました。
そこでの会話で、「生年月日いつ?」なんて聞かれて、それに答えてるんですね、ワタシ。
それでも、素晴らしく、完全にスルー。
ワタシの横で、涼しい顔をして聞いているボス。

マジなのか。


完敗。
これはもう、来年の誕生日まで言わなくていい、となって当然の、敗北です。
日頃から「俺、忘れっぽいから」と、" 忘れちゃうのはどうにもならないから許して。それが俺 ! (テヘペロ) "っていう、半分開き直りで生きてるかなりめでたい人ではありましたけど、ここまでとは。


ところが、その日の夜のこと。
テレビを見ていて、その流れか何かで、ボスがワタシにこんなことを言い放ちましてね。

「そういえば、俺の誕生日プレゼントは?」

は?
あんだって!?

お前、ぶっ殺す。

眠っていた何かが深〜い底から一気に放出されるような感覚で、ボスの真横から静かに顔を近づけて、こう言ってやりました。

「あたしの誕生日、もう終わってんだよ」

その瞬間の、ボスの顔は、こんな顔 ↓

マジ、ぶっ殺す。

忘れっぽいというのを理由に、忘れたことで人を憤慨させても謝らないのがウチのボス。

お前は、こうだ。

地雷を踏んだな。
お前のライフは、残り1。
ライフを回復させたくば、1週間実家に帰りな。
ウチの鍵よこせ。
今すぐ持って来〜〜い!

ワタシの怒濤の攻撃がはじまったのは、言うまでもありません。


しばらくの間、へつらいながら下手に出て、うまいことその場をしのぐボスでしたが、次の日にはすっかり忘れてる、っていうね。

おめでたいぜ。

我が家はいつも、とても平和です。



みなさまのご支援に感謝します。