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絵が描けるようになるワークショップ

月に数回、というペースでやらせてもらっているワークショップで、昨日は「ネコを描こう」を行いました。
ワタシが描いた作品をモチーフとするので、完全オリジナルというのが強みですが、教材を作るという点では色々苦労もあります。
今回のモチーフの「ネコ」の手本はコレなんですけどね↓

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この描き方をわかりやすく説明するにはどうしたらいいのか?っていうのを、ものすごく考えるわけです。

「見ながら描く」なんてのは難しくて問題外なので、アウトラインだけ写して自由に描き込んでもらうようにしようと考え、輪郭線だけの手本を作ることにしました。

カエルネコ

この手本をトレーシングペーパーで写して、裏面を鉛筆で黒く塗ってカーボン紙(複写をするために書類の間に挟んで用いる黒い紙)状態を作り、清書用の紙に写します。
これなら、形はそっくりそのままですからね。

ワタシが絵のワークショップを行うのは、「絵は誰でも描けるようになる」ことを伝えたいからなので、上手に描く必要はないんです。
自由に、身構えることなく、気軽に絵を描くことを楽しんでもらいたいので、デッサンで形を捉えるとか、パース(建物の外観や室内など立体的なものを一定の図法で描く透視図のこと)なんかも別に必要ないわけですよ。
描けないなら写しちゃえばいいじゃん、みたいな。

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「写して描く」とか「マネして描く」とかをすると、「インチキだ」みたいにいう人がいますけど、一番上達する練習方法は「写す、マネる」なんですね。

人の絵をパクって写して自分の作品にしちゃう、ってのはダメですけど、ワタシが行うワークショップではワタシの作品を使うので全く問題ありませんから、「ガッツリ写して、そっくりマネる」をやっています。

絵が描けるようになるまではもちろんいくつか段階を踏みますが、ただの柄(パターンアート)からはじまって動物を描けるようになっていますから、皆さんの上達は素晴らしいものです。

今回のネコで難しい場所は「毛並み」だったので、毛の流れの向きや長さなんかを解説して、ネコの写真を見てよく観察してから描き込むという順序で進めてもらいました。
使用するペンは同じですが、太さはお好みのものを使ってもらい、3時間ほどで描き上がりましたよ。

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下は見本で、上の2つが参加者さんの作品ですが、それぞれ個性的なネコが出来上がりましたね。
1つの画面に違う素材(哺乳類と両生類)が入っていることで、それぞれの描き方のコツや強調の仕方などがわかります。
ネコがカエルに対して思うことは「恐怖」なのか、「イライラ」なのか、描き手の捉え方によって表現は変わりますから見え方も変わってくるでしょう。
比べてみるほど面白い、ワークショップは参加者さんが多ければ多いほど、いろんな表現を見ることが出来るので本当に楽しいです。

終了後は、美味しいパンランチで桜づくしのパンをいただいて、ひと息つきました。

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次回はいよいよ最終、点描画になります。
ご報告は5月になるかと思いますので、お楽しみに。

みなさまのご支援に感謝します。