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絵の素材

絵を制作する際、「こういうイメージのものを描きたい」となって資料を見つける場合と、「これいいな」という素材を見つけてそれを描く場合と、だいたい2パターンに分かれます。

前者は資料集めに時間がかかりますが、後者は素材が決まっているので大きさや構図を考えるだけです。面白い顔や仕草の動物を描く時なんかは、ほぼこのやり方で描きますから、日頃から画像を集めては保存していつでも描けるように準備をしています。

ワタシが学生の頃はまだ携帯電話もありませんでしたからね。今みたいにインターネットでサクサク検索なんてことも出来ないので、資料探しは専ら本屋か図書館でした。写真集コーナーや雑誌コーナーで、1冊1冊パラパラめくって素材を探すんですが、これがとにかく時間がかかるんですね。

例えば、鳥を描きたいとします。まず浮かぶのは図鑑ですから、子供の本コーナーに行きます。鳥図鑑の中から「この鳥がいい」と決まったら、今度はカメラや写真の専門コーナーへ行き、鳥関係の本をピックアップして目的の鳥を探します。雑誌コーナーも周り、鳥関連や鳥が出てきそうな山・野草・アウトドア系なんかを片っ端から見ていくわけです。
それでも見つからないのがほとんどで、探している時に見つけたいいアングルの全然違う動物に変える、なんていうことがよくありました。たま〜に、全然関係ない雑誌の広告ページとかにいい写真が載っていたりしますからね。

運よくいい素材が載っている本が見つかったとしても、それを買わなければ資料を得ることは出来ません。その都度買ってはいられないので、今度は図書館に行ってお目当の本を探すわけです。
見つからなければまた1からやり直し、なんてこともしょっちゅうありましたから、それを思えば、今は手間もお金もかからずに資料集めができるので、本当にありがたいですね。

で、見つけた素材から描きはじめた絵がコレ↓

すごい顔してますね〜。
コレは全体図のうちのほんの一部です。

お楽しみに。

みなさまのご支援に感謝します。