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続けるということ

絵描きとはいえワタシの場合、制作時間と同じくらい内職的作業も多いんですね。色々やってますから、そっちの時間も必要なわけです。
もちろん絵の制作に集中したいんですが、それだけで食っていけるような売れっ子ではないので、頑張るしかありません。
パソコン作業だけで1日が終わってしまうと、なんかこう “後ろめたさ” みたいなものがじんわりと心の中に広がりましてね。
「次に繋がるものが今である」「未来は今にある」っていうのを糧にして「意味のないことなどないのだ」と自分に言い聞かせて踏ん張っているのは事実ですけども、これを何年もやっていると正直ヘトヘトです。これに打ち勝つ人が絵描きとして生きていけるんだと思っているので、とにかく「続ける」ことをやるだけなんですがね。

絵の制作の他に行なっているのが『気学のお話会』で、哲学の勉強の経験から得たものをメインに「知っておくといいよ」的な内容をピックアップしてお話ししています。そのお話会にも関係のある絵も制作していこうと思いいろいろ描き始めたのが一昨年あたりで、そのうちの1つ、少しずつ進めているのがこちらです。

仏画的なものなので、あまりおおっぴらに公表はしていませんが、こういうのを描くのが好きなんですね。
綺麗で、静かで、柔らかい雰囲気の絵っていうのは、描いている本人がその状態じゃないと描けませんから、急がずにゆっくりと様子を見ながら仕上げていくわけです。絵に集中できる環境に置かれていないので、日々の雑用で心が静かになることがあまりありません。だからこそ、自分自身で心を制御する必要があり、心を落ち着けられる精神状態を保てるようにしなければなりません。技法が点描っていうこともありなかなか進まないので余計に時間がかかるんですが、これも修行みたいなものですね。

「全ては未来に繋がっている」。
焦らずに描き進めていくことにします。

みなさまのご支援に感謝します。