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花粉症の症状が軽くなった理由

ワタシが花粉症を発症したのは20代で、それからは毎年2月くらいから鼻水と目のかゆみにやられるので、うららかな春も花見も楽しめなくなり、四季の中で一番好きだった春が最も気が重い季節になってしまいました。

花粉が体内に侵入することで生じるアレルギー症状が花粉症で、原因となる植物には、スギ、ヒノキ、イネ、カモガヤ、ブタクサなど様々なものがあります。
発症のメカニズムとしては、アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると体内に抗体 ( IgE抗体 ) が作られ、マスト細胞という細胞に結合します。 その後、再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出されることによって、鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます。
" IgE 抗体" は花粉に接触するたんびにつくられるため少しずつ体内に蓄積されていくので、「今まで全然大丈夫だったのに急に花粉症になった」というのは、これまで蓄積されていた IgE 抗体が一定量に達してしまったから、なんだそうです。

花粉症は、一度発症すると自然治癒はごくまれで、高齢になると症状は徐々に軽くなっていくそうですが、50歳のワタシはまだまだ先です。
それが、今、症状がほとんどなくなっています。

なぜだと思います?

それはズバリ、『花粉症の薬をやめた』から。

ワタシの花粉症の症状は、大量の涙で目が開かなくなり、鼻水はダラダラ、喉の痛みとかゆみがひどく、モンスター級のくしゃみで肋骨あばらぼねを痛める、っていうレベル。
ワタシはスギにだけ反応するタイプだったので、重い症状は1ヶ月間くらいでしたけど、ものすごくツラかったです。
なるべく薬は飲まないようにしていましたが、仕事にならない時だけ服用していましたね。
鼻にはティッシュを詰めてマスクで隠してましたし、とにかく目のかゆみと涙で目が開けられなかったので、目薬と洗眼薬も使っていました。

ツラすぎて外にも出られないのでなんとかしたくて、調べてはいろいろ試していたもんです。
花粉をガードする対策はもちろんですが、青魚を食べるとか、ルイボスティーを飲むとか。
「腸内環境の乱れがアレルギー増加の一因とされている」と聞けば、食物繊維や発酵食品をすすんで摂る、なんてこともしましたね。


そんなある時、友人がこんなことを言うんです。

「薬、やめてごらん。3年で、ラクになるらしいよ」

字面じづらだけ見るとなんだかヤバイ感じですけど、友人の知り合いが「薬をやめたら3年で症状がほぼなくなった」らしいんですよ。

マジか。
これはやってみる価値あり。

聞くところによると、飲み薬はもちろんのこと、目薬も、洗眼薬もアウトで、完全に断たないとダメらしいんですけどね。
環境的に出来るかわからなかったのでためらったんですが、なんともタイミングの良いことに花粉症のひどい時期、勤めを辞めていて家に居られる状態でして、薬断ちを決行するチャンスが到来したわけです。
で、2017年、薬断ちをスタートしました。

とはいえ、目のかゆみには耐えられず、最初だけ目薬のみOKとしましたけどね。
いや〜〜〜〜、ツラかった。
1年目は、鼻水はタレ流し状態で、シンクで鼻をかみ、水で顔を洗いまくったり、濡れタオルを顔面に当てて過ごしながら症状と戦いましたよ。

次の年は、思い切って目薬も止めてみました。
鼻水もくしゃみも目のかゆみもまだまだ絶好調でしたが、そこはなんとかガマン。

3年目。
なんとなく、症状が弱くなった気がします。
鼻水は朝だけとか、くしゃみもあまり出ず、目のかゆみもひどくはなく耐えられる感じでしたから。

そして、4年目。
1月の末くらいから目のかゆみと軽い鼻水が出はじめ、「お?花粉か?」と来たる症状に身構え、「さ〜来い!」と戦う姿勢を整えたもののそのまま3月になりスギ花粉の時期が終了。
「あれ?」と自分でもビックリするくらい、厄介な症状がひとつもないまま花見の時期を気持ちよく迎える、っていう驚きの状況にアンビリバボー状態だったわけです。

そこから更に4年。
現在は症状がほとんどありません。
ちょこっと目がシパシパして、鼻水がたま〜にチョロリと出るくらいで、全く問題なしです。

すごくない?
断言はしませんけど、『薬を飲むのを止めたから』としか思えないんですよね。
やってみたら、こうなったんで。

『自然治癒する人は、ごくまれ』という、この "ごく稀 " の中にワタシは入るんじゃないかと思います。


ワタシが住んでいる関東エリアでは、スギ花粉が大量に飛散するのは2月〜3月くらいで、ヒノキは3月〜4月に多く飛びます。
ウチのボスはスギにもヒノキにも反応し、しかもヒノキの方が症状が強くなるので今が最もツライ時期なんですね。
ワタシの実験結果をよく知っているボスですが、「薬を飲まないと仕事にならない」っていうので断薬は実行せずにいたんですけど、昨年突然「オレも、薬、止めてみる」と言い出したんですよ。

何が彼を決心させたのかは謎ですけど、ワタシと同様の手順で断薬をスタートしてみました。
そして、今年が2年目。
まだ目薬も洗眼薬も使用していますが、昨年よりも鼻水の出方が軽くなっているようです。
年毎に花粉の飛散量等が異なるので一概にはいえませんけど、ゴミ箱のティッシュペーパーの量が圧倒的に少なくなっているので。
本人も自覚があるようで、「常にティッシュを鼻に詰めていないといられなかったのに、今年はそれをしないでいられる」と言っていました。

さて、来年はどうなっていることでしょう?
更に症状が軽くなっていると良いのですが。


* 花粉症を根本的に治すことを目指す「アレルゲン免疫療法」というのがあります。
花粉症の原因物質 (花粉) を少しずつ体内に取り込んで、体を徐々に花粉に慣らし症状が起こらないように体質を改善していく治療法ですが、他にもいくつかあるようです。
参考までに。


みなさまのご支援に感謝します。