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片付けの考え方

荷物の分別作業がひと通り終わったんですが、衣類の多さに頭を抱えています。
というのは、根本の問題に「四季があるから」なんですが、春夏秋冬それぞれトップス、スカート・パンツ、上着、靴下等が、目的別(外出用、部屋用など)に最低3つづつあると想定しても相当な数になりますね。
特に冬物は生地が分厚いので場所を取りますし、下着類をとっても、夏と冬では全く素材が違いますから、同じ素材の物を使うという人の方が少ないと思います。
それだけ持ち物が増える、ということです。

だからといっては何ですが、ワタシは四季のない国に暮らしたいわけです。
衣類の入れ替えも面倒なんですが、それよりもとにかく衣類の多さがイヤなんですね。
寒いなら寒いまま、暑いなら暑いまま。
そういうのがいいんです。

20代に留学でカリフォルニアへ行った時、なんて過ごしやすい気候なんだろうと感動し、このままここで暮らしたいと思ったくらい自分の感覚とベストマッチしましてね。
真夏は40度を超えるんですが、湿度がないので日本のように汗だくにはなりませんし、真冬でもダウンまでは必要がなく、とにかく過ごしやすいんですよ。

今でもカリフォルニアで暮らしたいと思っていますが、現在は日本。
ここにいる以上は気候に文句を行っても仕方がないので、煩わしさ回避のための工夫を自分でやらないといけません。
衣類を最低限に減らすとしても、現時点で一気に捨ててしまうと後で「失敗した〜」なんてことになりかねないので、ここは慎重にいきたいところです。
全てハンガーにかけて吊るしてみると、自分が何を持っているのかが一目瞭然なので選びやすく厳選出来ます。
パーカーは厚手薄手各2つ、ブルゾンは2つ、ハーフコートは3つ、ロングコートは1つ、っていう具合に先に決めてしまえば、要らない物を取っ払えばいいわけです。
ここで「着るかも」とか「これ高かったんだ」とかの、要らぬ予測と惜しむ気持ちが大抵邪魔をするんですね。
愛惜の念(気に入っていたものを手放したり損ねたりするのを惜しむこと)があるのは当たり前ですが、「どうしたいのか」に焦点を合わせないといけません。
ワタシは、窮屈に物がひしめき合っているのがイヤで、それを解消したいわけです。それが自分にとって過ごしやすい環境となり、ノンストレスにつながるので「勿体無い」なんていう思考は吹っ飛ばす必要があります。

ここで頭をよぎるのが、片付けコンサルタントの近藤麻理恵(こんまり)さんの「トキメキ基準で片付ける」という考えです。
この「こんまり流」は素晴らしいと思うところがいくつかありましてね。

収納法やコツもさることながら、モノを擬人化する視点やモノを大事にすることの定義があることです。
「モノにはそれぞれ違う役割があります。すべての服が、完全に着倒されるためにあなたのところに来るわけではありません。これは、人のご縁と同じです」
これはなるほど、と思いましたね。
そして、ただ減らすというのではなく、自宅を「自分にとってのパワースポットにする」という視点で片づける、というのも特徴的です。
考え方としては、モノを減らすのではなく「ときめくモノだけを残す」ということなんですね。

更にこんなことも言っています。
「たくさんのモノを抱え込んで捨てずに持っているからといって、モノを大事にしているわけではありません。むしろ、その逆です」
(これは、母に一番伝えたいですね。)

モノの量が多いほど、すべてをきちんと手入れすることは難しくなるので、大事にできないものはさっさと手放した方がモノにとってもいいわけです。
これにはワタシも同感で、モノで溢れていた過去を思い出すと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

「片付けが楽」という状態は、スッキリしている、整っている、ということで、全てにおいて「無駄がない」といえます。
「捨てよう」とか「綺麗にしよう」とか思っても片付きはしないんですよ。
「モノに対してときめくかどうか?」もそうですが、その先にある「どうなりたいのか」をハッキリさせることが出来れば、迷うことなくモノを手放せるはずです。

みなさまのご支援に感謝します。