篠田桃紅
篠田桃紅。
ご存知な方もいるやもしれません。
彼女が107歳で亡くなる直前に遺したエッセイの一節。
“人は、用だけを済ませて生きていくと、真実を見落としてしまいます。真実は皮膜の間にある、という近松門左衛門の言葉のように、求めているところにはありません。
しかし、どこかにあります。
無駄にこそ、次のなにかが兆(きざ)しています。
用を足しているときは、目的を遂行することに気をとられていますから、兆しには気がつかないものです。無駄はとても大事です。
無駄が多くならなければ、だめです。”
コスパやタイパといった言葉が正義のように語られる時代にあって、実はこういう先人の言葉は的を射たもので、すとん、と腑に落ちるのです。
本日は、5時に起床。
朝は少し暑さも和らぎ、秋の様相。とは言え、日中はまだまだ30℃を軽く超える日々にて当面は“夏”と言ってよかろう。
勝手な話をすれば、大体10月半ばくらいまではそんな涼しさが優って快適とは言い難いのだろう・・毎度のことだが。
久々に中くらいの海老でチャーハンを。
その余りが出たエビを“エビチリ擬”として炊き立ての“鳥出汁飯”の上へ。
冷たく締めた素麺のつゆにも鳥スープを入れ、万能ネギと生姜を。
素麺があっさりラーメンのような味に。
でも冷たいので更にさっぱりする。
付け合わせは界隈で採れた枝豆を蒸して多めの塩で前日に仕込んであるものとこれまた前日に仕込んでくれた南瓜の煮物、どちらも冷やして熱々ご飯のお供には大層旨い。
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