ウチのチームのふりかえり
ふりかえりっていろんなやり方ありますよね。
他のチームがどんなふりかえりやってるかはすごく興味あります!
というわけで今回は私がスクラムマスターとして在籍しているチームのふりかえりをいくつか紹介できればと思います。
本記事は紹介するふりかえりフレームワークごとに以下の構成で説明できればと思います。
・導入した背景
・参考にしたやり方
・(個人的に感じた)メリット
・(個人的に感じた)デメリット
熱気球
普段のスプリント開発で使っています。
導入した背景
私は現在のチームは後任で参画したのですが、参画当時はKPTが採用されていました。
KPTも悪くないのですが、参画当時は、ふりかえりに参加してるPOからの課題発言があまり無いことが気になっていました。
前提としてPOはいわゆる事業サイドの方で、KPTに慣れている感じではありませんでした。
そのため、もう少し直感的なフレームワークに変えたら、POからも意見をもらいやすくなるかも、と思いメタファーをベースとした熱気球を採用してみた経緯になります。
熱気球でやってみた結果、POからも気になった点や懸念の付箋を貼ってもらえるようになりました。
(意外にあっさり…笑)
適材適所なフレームワークって大事だなと思いました。
参考にしたやり方
導入当初は下記などを参考にしました。
うちのチームでも気球(チーム)、荷物(問題)、の他に雨雲(近い将来の課題)を取り入れています。
メリット
・気球のメタファーのおかげか、慣れてない人でもとっつきやすい
・問題と課題を分けて議論しやすい
・単純に絵が多くて楽しい
デメリット
・真ん中に気球の絵が大きくあるせいか、付箋が広範囲に広がりやすくて俯瞰がやや大変かも
ハピネスレーダー
テストスプリントで使っています。
(ウチのチームでは開発スプリント以外にテスト(結合、総合)集中のスプリントがあったりします…)
導入した背景
テストスプリントでは、試験項目書作成、レビュー、実施、なんやかんや事件、暫定対処の作戦会議、対処実施…
みたいな展開になりがちだったので、時系列を意識してどう感じたのか、をふりかえりたくて採用した背景です。
参考にしたやり方
後は結構いろんなサイト見ました…
ハピネスレーダーはメジャーなのか結構ググると出てきますね。
メリット
・時系列で起こったことをふりかえりやすい点。もうここに尽きる
デメリット
・時系列に並べる特性上、時期の異なる離れた位置にある付箋をグルーピングとかは難しい…
→そういうことを目的にしたフレームワークでは無いとも言えるので、グルーピングとか何か整理したいときは抜き出して別の場所でやる必要がある
FunDoneLearn
これは有名なフレームワークなので語り直す必要も無いかもですが、ウチのチームではリファクタリングに集中する期間がたまにあるので、その時に使っています。
導入した背景
リファクタリングだけやってるとどうしてもテンションが上がりにくい雰囲気はあるため、楽しくふりかえりできたら、と使ってる背景です。一方でリファクタリングは単純に学ぶことが多いから、というのもあります。
参考にしたやり方
これも確かいろんなサイト見ました
ハピネスレーダーと同じく結構ググると出てきますね。
後、個人的にはこのフレームワークは前職でも紹介されて使ったことある、というのもあります。
余談ですが、FunDoneLearnをやりやすくツールとしてはanycommuというサービスもあります。
これでやる場合、付加価値として生成AIを使ったAIスクラムマスターという機能もあったりします。
ウチのチームでは時々このAIスクラムマスター機能だけでも参考に使ってる時もあります。
メリット
・喜んだこと、学んだことなど、KPT系では必ずしもあがってきにくそうな項目も出しやすくなる
・単純に楽しい雰囲気でできる。経験上これでやってあからさまに重い雰囲気になったことはないです
デメリット
・楽しくやれる反面、フレームワークの特性上、何か見えている問題や課題にフォーカスするのは工夫しないとやりづらいかもしれません
まとめ
以上、ウチのチームでは3つのふりかえりフレームワークを用途に応じて使い分けている次第です。
ちなみに今回紹介したフレームワークの使い方については、もしかしたら元々の考案者の意図と違った使い方をしてる面もあるかもしれません。
そのあたりは、フレームワークをきっかけにしてチームに合わせてアレンジしてやってる、と解釈いただけると幸いです。
※いっそのこと自分で新しいフレームワークを作り出すのも面白いかもですね!
ちなみに最後まで読んでいただけた方はピンとくると思いますが、私のふりかえりフレームワークの元ネタはほぼ下記書籍です(笑)
ふりかえりのやり方に興味がある方はぜひ一読をおすすめします!
おわりに
今回の記事は「組織を芯からアジャイルにする」をテーマに活動するコミュニティ
「シン・アジャイル」が運営する note マガジン
「【ほぼ月刊】シンアジャマガジン Vol.6」用に執筆させていただきました。
そのVol.6 のテーマは「うちのチームのふりかえり」ということで、ウチのチームで行っているふりかえり手法について紹介させていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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