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【コラム】「勉強」と"study"

先日、植松 努さんの「思うは招く」という講演を聞いて、
大変感銘を受けたと同時に、それ以来「勉強」って何だろう?
そう自分に問いかけています。

私も今なお受験生。
同時にこれから受験を控える子どもを持つ親でもあります。
今更ながら疑問に思ったのですが、なぜ「勉強」という言葉には
「強」という漢字がつけられたのだろうかと。
国語辞典で、その意味を調べたところ
①学問や仕事につとめて励むこと
②将来のために役立つ経験
(『旺文社 国語辞典より』)
と、書かれていました。
つまり、「努めて励む」という意味で使われている漢字のようです。
ただ、この説明を読むと、勉強というのは「忍耐」「しんどい、つらいけど
それを乗り越えて頑張ること」そんなイメージが沸きます。
私も、今まさにしんどい、大変だけど、将来の目標のために務めて
頑張るんだ、という思いで勉強をしています。
みなさんは、「勉強」という言葉に、どんなイメージを持っていますか?

一方で、「勉強」を英語に訳すと、よくご存じの通り‟study”と訳されます。
じゃあ、英語ではどういうニュアンスで使われているかご存知でしたか?
私は考えたこともなかったので、調べてみました。
‟ the activity of learning or gaining knowledge ”
(OXFORD Advanced Learner's DICTIONARY より)
このように書かれていました。
leaningすなわち「学ぶ」「習得する」「知る」などの意味で、
そしてgainin knowledge「知識を得る」

一見当たり前のような気がするのですが、私たちの言葉では
「努めて励む」という意味で使われているのです。

そうすると、みなさんも違和感を感じませんか?
はて、勉強は「学ぶ」「知る」などの本来能動的なもののはず
ではないのか? と。

とっても単純な話なのですが、実はとても難しいことなんです。
みなさんのお子さんも、みなさんもstudyしていますか?
これは私自身への問いかけでもあります。
将来のために、今は必死に頑張っているつもりでも、
これでは本当に学んでいることにはなっていないのだと。

ただ、ブログ用にこれまで読書に励んできたのですが、
実はこれこそが、本当の「学び」だったのかもしれないと
そんな気がしています。

「勉強」も本当の意味で「学び」に変えないといけないなと
子どもにもそう伝えたいと思います。
これからは「勉強しなさい」ではなく
「たくさん学びなさい」と、そう伝えたいと思います。

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