原石

縦の線に沿って息をする群れ

これが上であれが下で

絶対的な価値の流れの中で翻弄されながら揺れている

そこで付けられた「下」の烙印は

暗い影を落とし、輝きを奪っていく

けれどそうして見積もられた価値は

正確さを孕んではいなかった

独立した一つ一つの命は

それぞれ一面だけでは測れない特有の輝きを持っている

それは誰もが持つ「誰にも負けない」輝きだった

あなたがあなたらしく

わたしがわたしらしく

そこで生まれるただ一つの輝きこそが

何よりも美しく、様々な形の

確かな価値になっていく








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