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PCR陽性者の死因をどう把握? 大阪府に公開請求した結果

大阪府も他の自治体同様、昨年6月の厚労省の事務連絡を受けて、PCR検査で陽性判定を受けた人が入院中や療養中に亡くなった場合、死因が必ずしも新型コロナによるものでなくても公表している。

11月後半から下のような表形式での報告となっている。「基礎疾患」「新型コロナ関連死亡」という欄があり、「○」がついていたり、いなかったりだ。亡くなった人の死因を表の雰囲気から推測はできるが、死因をはっきり公表していたそれまでと比べるとよく分からなくなった。

キャプチャ


府の職員にこの表の読み方を何度も質問するも、要領を得ない説明しか返ってこない。

そこで、まず、

①府が、PCR陽性者の死因把握のため
保健所(もしくは病院)から「死亡診断書(死体検案書)」を受け取っているのかどうか。

②もし、死亡診断書を受け取っていないとすれば、どのような書式で保健所等からの報告を受けているのか。

この2点を明らかにしたいと考え、2月24日付の行政文書公開請求という形で府に照会。開示結果を約半月後の3月11日と12日に分けて受け取った。


①については、以下のように大阪府は、各医療機関等から「死亡診断書(死体検案書)」の提出を求めていないということが判明。

死亡診断書なし


②については、以下のように「患者死亡時に大阪府感染症対策課報道担当へ提供する情報」というフォーマットがあることが分かり、その書類の「送付先メールアドレス」以外を公開してもらえた。

フォーマット部分開示


そのフォーマットがこちら(1枚)。

フォーマットそのもの




府の職員がPCR陽性者が亡くなった場合の死因をどう把握しているのか、少し見えてきた。

このフォーマットの「死亡理由・死因」の欄を見ると、「直接死因」「間接死因」と記載されている。これらを埋めるように保健所から電話や保健所独自のシートで報告を受けているようだ。


さて、この「直接死因」「間接死因」と死亡診断書の死因に関する欄はどう紐づいているのか。

この辺りを詳しく見ていくことで、現在の「コロナ死者水増し」とも言われる発表の仕方を改善してもらう提案をするための糸口が見つかるかもしれない。

先日、大阪市保健所を訪問し、この点の聞き取りを行った。その内容を別稿に譲る。

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