【断捨離】断も捨も離もそれなりに

　断捨離は粛々と進んでいる。
　「今減らしてるから！」と思うと買うものをより精査するようになるもので、全ての物欲に一度ストップがかかって余計な散財は減った。
　でも毎年恒例のMary'sのポケモン缶が出るらしいですね。最推しのブイズ（というかシャワーズ）も載ってるらしいですね。買います。
　まあほら、缶缶はさ。使えるじゃん。小物入れとかに。そう言って去年のポケモン缶が5つくらいあるけど。職場とかで使っても良いし、ほら……ね！

　このような調子で断が徹底出来る気はしないのだが、去年はブイズ以外のものも全て買っていたのでそれに比べればかなり理性がある。
　というかオタクなどという生物は人生の継続には全く不要なものを収集することで生きているミュータントなのであって、ミニマルな生活だの持たない暮らしだのやっていたら先に精神が死ぬのだ。これはゲームやアニメオタクだけに限らず、服飾や化粧品、車、バイク、ブランドものを含めてそうである。
　不要なものは買わないでおきましょう！　ではない。人生の継続に不要なものを買わずにおられる人間はそもそもオタクにならない。

　捨の方は順調だ。流石に目に見える範疇では捨てるものがなくなって来たのでペースは緩やかになりつつあるが、生活スペースがあらかた綺麗になったら今度は魔窟の押し入れを引っくり返す作業に移らねばならないから、順調といっても終わりが見えている方の「順調」ではない。
　部屋が綺麗になって来るとありあわせの急場しのぎで追加されていった歪なレイアウトが気になって来るもので、いっそ模様替えでもするかという話にもなっている。今よりは住みやすい空間になりそうで何より。
　今日はといえば不要なゲームを整理した。もうハードが壊れてしまっているものや、流石に古すぎて起動も怪しいゲームなどは処分に回し、「買ってみたけどなんか違ったな……」といったような現役ハードのものは売却する方向で纏めた。
　メルをカリって売るのが良いのだろうが、どうも休日まで人とやり取りをするのは気が重い。スピード感が求められるのも筆不精にとっては辛いところだ。自ら配送手続きをするのも面倒なので、安く買い取られるのを承知で付近の買い取り店舗に全て丸投げする。

　離は……元から物質そのものに執着が薄いため、果たしてどうなのか。変化があった感じはしないが。だが多分、断捨離の本質部分はこの「離」なのだと思うし、そういう意味ではあまり断捨離と呼んで良い代物ではないのかもしれない。
　大掃除か。三十年ぶりの。要は人生初ということだ。

　ちょくちょく良いことがあり、平たく言って運の良い状態にある。これが果たしてどこまで続くのか、どこかでしっぺ返しを喰らうのかは分からないが、続けるモチベーションにはなっているので良いこととしておこう。
　なべて何事もほどほどに。やりすぎて良いこともないので、この辺の気持ちを落としどころとしてフラットにやっていきたい所存だ。