JUDO FAMILYという概念に出会う

ポルトガルに上陸し、昼ごはんを食べて、ペドロから

「午後のキッズクラスが2時間後にあるから小さな子ども向けだけどまずは道場を見てみるといいよ。」

早速ヨーロッパの柔道を見ることができるんだ!その嬉しさといったらない。即答で「行きたい!」と返事をし、車に乗り込んだ我々はペドロの住むリズボンから車で約1時間ほどの隣町、パレドという町に向かった。

車で道場に向かう途中、ペドロに私は尋ねた。
「ペドロにとって自分は見たこともないし会ったこともないじゃんか。でもこれから家に泊めてくれたり、こうやって温かく迎え入れてくれたのはどうしてなんだい?」

すると、ペドロはその太陽の様な笑顔でこう答えてくれた。

「いいかい、それはShoが柔道家だからさ。友人のIvoから連絡があって、Shoがポルトガルに行くから世話してほしい、って連絡が来たとき、二つ返事で受け入れることを決めたよ。だって柔道を愛しているってだけで、僕らはJUDO FAMILYなんだよ。Shoがヨーロッパの柔道を知りたくてヨーロッパを周るんだったら、これから沢山の人が迎えてくれると思うよ。」

柔道を通して、様々な国の道場を訪ねて色んな人に会ってみたい、そんな想いでこのヨーロッパ旅をしようと決意したのは、直前の2年間のワーキングホリデーでニュージーランドとオーストラリアにいた時に、様々な道場に赴いた際、皆決まって温かく迎え入れてくれた時の嬉しさや感動を感じたからだ。

柔道があればもっと色んな国の人たちと繋がることが出来るんじゃないかと漠然とした憧れにも似た想いの元、旅をしてみたいという想像が膨らんでいった結果、このヨーロッパ旅は実現したのだ。
日本の友人に海外で柔道しようと思うと話した時は結構決まって、道場破りするつもりなん?とか柔道を教えに行くん?と聞かれた。
凄く違和感があったけど上手く説明できなかった。でも、そうじゃないんだ、このペドロと出会って、このJUDO FAMILYという言葉を通して自分のこの旅における一つの軸が決まった。俺がこの旅をする一つの理由は

柔道を愛する今は知らぬJUDO FAMILYに会いに行く旅だ。

そう感じた時、ポルトガルの初夏の爽やかな青空がより一層澄み渡って感じたのだった。


画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?