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クリエイティブとはどんな仕事をするかではなく仕事への姿勢である

クリエイティブな仕事がしたい

これは働いている人なら誰しもが一度は思ったことあるのではないでしょうか。就活生なら「クリエイティブな仕事に就きたい」、既に働いている人なら「こんな仕事じゃなくてもっとクリエイティブな仕事がしたい」、とふと思うときはないでしょうか?こう問いかけるのは、かつてぼく自身が頻繁にクリエイティブな仕事がしたいと考えていたからです。

クリエイティブな仕事とは何か

そもそもクリエイティブな仕事とは何でしょうか?

広告とかメディア関係の仕事のことでしょうか?役職を持っていて多くの部下を抱えている人がしているような仕事でしょうか?それとも川上に位置している会社(例えば小売店ではなくメーカーなど)の仕事でしょうか?

上に並べたような仕事をクリエイティブだと思っている人は要注意です。クリエイティブの意味を全くもって勘違いしているからです(他ならぬかつてのぼくですがそうでしたが…)。

今はSNSで自分の仕事を発信している人を多く見かけます。そんな人たちのTwitterやYouTubeを見て、「きっと画面の向こうにいる人はとんでもない才能を駆使して多くの人たちの役に立っている!これこそまさにクリエイティブな仕事!」そう考えてる人はいないでしょうか?

確かにとんでもない才能を持っているかもしれません、多くの人たちの役にも立っているかもしれません、だけどそんな人たちだけがクリエイティブな仕事をしているのでしょうか?

ここで少しぼくの昔話をさせてください。ぼくが新卒で入社した会社でのことです。小売業の会社に入ったぼくは、新人研修が終わりあるお店に配属されました。そこで待っていた最初の業務はレジ打ちと品出しでした。レジに2時間入って、終わったら2時間品出し、休憩から戻った後にまたレジに入って…。

レジに入る時間や品出しの時間があることはもちろん事前に分かっていました。ただ、いざ社会人になってレジ打ちと品出しを繰り返すことになったぼくはすぐにこう思ってしまいました。

「大学時代のアルバイトと何も変わらないなー、もっとクリエイティブな仕事がしたい。」

クリエイティブな仕事にするのは自分次第

それでは一体クリエイティブな仕事とは何でしょうか?

僕が考えるクリエイティブな仕事とは、その仕事(業務)対して自分なりの工夫をしているかどうかです。

この業種(職種)だからクリエイティブとか、役職がついたからこれからクリエイティブな仕事ができるというわけではありません。全ての仕事は自分次第でクリエイティブになるということです。

先ほどの品出しの話を例にしましょう。クリエイティブかどうか、比較すると次のようになります。
ただ積まれているものを出していく→品出し
効率の良さを考えて出す順番を工夫しながら行う→クリエイティブな品出し

ここで注意するべきは、いきなり工夫はできないことを知る(受け入れる)ことです。まずは決められた通りに、(場合によっては教えてもらった通りに)こなしていけばいいのです。

品出しという一見簡単に思えるような作業でも、どの売場に何が置かれているのかを知らなければ工夫のしようがありませんよね。それでも、ある程度品出しの回数が増えていけば勝手が分かってきます。その状態になったところで初めて自分で考えることができるようになります。そして自分なりに考えたことを実行してみてください。

例えば品出しでいえば次のようなことが工夫できそうです。
・売場の場所が近い商品毎にまとめて準備する
・陳列できない商品を棚上にあげるという作業を全部まとめて最後に行う

繰り返しになりますが、大事なことは決められた作業をただ黙々と行うのか、それとも自分のなりの創意工夫をして行うのかです。この創意工夫=クリエイティブなのです。

どうすれば創意工夫ができるのか

「創意工夫って言われてもそんなすぐに思いつかない」
「決められた手順に沿って仕事を進めていくだけだから工夫のしようがない」

そんな意見があるかもしれません。その時は、何事にも疑問を持ちながら仕事を進めていくようにしてください。

どんな小さな業務にも疑問を持ちながらとりかかる。ここでいう疑問とは「もっと効率的にやる方法はないか?」や「そもそもこの業務いらないんじゃないか?」といったことです。実行者として作業しながらも、頭の片隅には第三者がいて、その第三者が業務を俯瞰しているようなイメージです。

マニュアルが既にあるという場合はそのマニュアルそのものに疑問を持ってみてください。「ここの書き方がわかりづらい(だからこうしてほしい!と考えられればさらに良いです)」「マニュアルとは別のこんなやり方もあるからマニュアルを変更するべきだ」とかです。

こう考えていくことで自分なりの工夫ができます。そしてそれこそがクリエイティブな仕事といえます。

自分の仕事が誰にでもできるような仕事に思えてモヤモヤしている、毎日決まったルーティンの繰り返しで仕事がつまらないと感じている、そんな人達がこの記事を読んで、少しでも仕事への意識が変わればいいなと思います!

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