見出し画像

クラウドソーシングの【主婦歓迎!】の文言が苛立つ件

こんにちは。
動画編集者・動画編集講師をしておりますHacchiです。

ランサーズやクラウドワークスなどの募集案件でちょいちょい見かける「主婦歓迎!」の文字に異様にイラついてしまうという事を、実はずっと言えずにいました。
「良くは思ってない」というようなニュアンスのことは何度か呟きましたが。

この文言にやたら引っかかるのは、まず私自身が主婦でもあるということも関係してるとは思います。

ちょっとここで私自身の自己紹介をしておくと、私は元々は管理栄養士として働いていて、動画編集とは無関係な人間でした。
自分自身の体調不良で、正社員としての勤務が難しくなったこともあり、短時間勤務で経理と講師業をパートタイムで掛け持ちし、妊娠・出産のタイミングで仕事は一旦辞めました。

とはいえ、お金に余裕は無かったので、妊娠しながら動画編集の勉強をし、出産後に案件への応募をスタートし、翌年にフリーランスになりました。

この過程の中で、「主婦歓迎」の文言を、なんて親切なんだと思い、募集要項を覗いたことが何度もあります。

当たり前ですが、これからする話は「全ての案件に当てはまるわけではない」ということは前提で聞いてください。

「主婦歓迎」の大半は上から目線だった

「主婦歓迎」の文言とセットで来ることが多いのは「学生歓迎」なんですけど、シンプルに考えて、「主婦」と「学生」を歓迎する理由ってなんでしょうか。

恐らく、「短時間勤務が可能」「空いている時間を使うことが可能」ということを謳っているのだと思うんです。

実際、家から出られなくて自宅の中で仕事が完結するならどんなに良いだろうと思う主婦の方、いらっしゃると思います。
というか、私もそうですし、だから自宅で働くための方法を探しました。

だけど、「自宅で好きな時間に働くだけで150円ゲット!」はバカにし過ぎじゃないですか。
「簡単なテロップ入れ 10分尺動画 500円」とかもそう、時給換算した時にとてもじゃないけど、生きていけないですよね。

「1日3h、週3日でOK!スキマ時間に働けます」って、別にフリーランスでも、そういう働き方をすることは全然あります。

凄い親切なように見えて、「外出れないんでしょう?」「うちで仕事振ってあげる」「家に居るのにお金貰えるだけありがたいよ!」というのがヒシヒシと伝わってくる案件の多さ。

シンプルに、胸がいたくなるからそういうのに応募しないで欲しい。
だって、私も主婦だけど、他の専業の男性動画編集者と同じように、同じ金額でお仕事もらってます。

これがもし仮にただカットするだけの単純作業しか出来なくても、最低時給以下の仕事をする必要なんて無いんです。

主婦でもフリーランスを目指す人はいる

そういう安い案件を受ける理由が「主婦」であることならば、主婦でも、他の人と同じように働いて良い、フリーランスを目指して良いのだということは覚えておいてほしいです。

例えばですが、月に8本、1本当たり5時間で編集できるとしたら、勤務時間は月に40時間ですよね。
週あたり10時間です。
報酬は1本あたり8,000円だとしたら、時給換算で1,600円です。月に64,000円ですね。

これ、編集する能力が備わっていて、週に10時間確保出来るのならば、主婦がやろうが、男性がやろうが、同じじゃないですか?

というような事を、私は今でも一緒にお仕事をしている男性クライアントに言われました。
具体的な金額や本数は少しぼかしてますが、それでも時給換算したら2,000円近くいただいています。

動画編集のお仕事というのは、基本的には1本当たりの報酬になるので、納期までに完成することが出来れば、何時間使おうが、どの時間帯に作業をしようが、それはその人次第になります。

変な例えですが、きちんと納期を守って提出して最後まで仕上げてくれる主婦と、納期を守らず修正を投げ出す働き盛りの青年なら、主婦が良くないですか?

そもそもあまりスキルも無いから…と思ってるなら

私が苛立つような内容の主婦歓迎の案件は、仕事内容もいたってシンプルなものが多いです。
ただ、シンプルな案件というのは、「主婦歓迎」じゃなくても転がっています。
マニュアル通りにテロップを入れるだけという単純作業の依頼などもあります。

なんなら、「主婦歓迎案件」よりもシンプルなのに、単価が高いこともあります。

忘れていただきたくないのは、テロップ入れるだけでも、カットするだけでも、仕事は仕事です。
「主婦」で外に出れないけど働かせてあげる!いうことを理由に、報酬を下げるっていうのは、おかしな話です。

「主婦」が理由で低単価にされてるたら、それは絶対に受けないでいただきたいです。

稀に優しい人もいるのは事実

本当に良かれと思っているクライアントが稀に居ます。基本的には同じ主婦の人が多いです。

私も主婦ですし、だからこそ、同じ主婦の方を見るとめちゃくちゃ応援してしまうし、一緒に働きたいと思っています。

その事を伝えたくて「主婦歓迎」と書いてしまうパターンもあります。

ただ、もちろん馬鹿みたいな低単価ではないですし、上から目線でもないです。

なので、全部が全部、酷い案件といいたいわけではないことをご理解ください。

それでは最後までありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?