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話し合いが嫌いで逃げてしまう人

話し合いを極端に嫌って、匂わせると逃げてしまう人が時々いませんか?
そういった人に多いのが回避依存症という依存症なのですが、なぜこの方々が話し合いから逃げたがるのか、その心理と改善方法について書いていきます。

話し合いとは、
自分の意思を諦めて相手の意思や望みに合わせることだと感じている

こういった考えを持っている人は、幼少期の親子関係(特に母子関係)の影響を大きく受けているといえます。

子どもに対して依存的な親に育てられると、親の望むこと・求められることに応えてあげなくてはいけないと感じ、自然と自分の「NO」という気持ちを押し込んで対応する癖がついていきます。
ただ、親はそういった子どもの心境には気付いていないことがほとんどで、子どもと過ごすことに窮屈感は覚えませんが、子どもにとってはとても疲れる環境でしょう。

そういった環境で成長すると、しっかりと向き合ってしまえば望むとおりに支配されてしまうという感覚が染みつき、母親以外との人間関係にもその考え方を当てはめます。
窮屈感や縛られることへの恐怖感を持っており、ひとつの防御策として、人と一定の距離を取っておくようになるのです。


話し合うということは本心で向き合うということですから、このケースの人の場合、直感的に「話し合いをすれば、相手の考えに従わなくてはいけなくなる」という考えに直結することも不思議ではありません。
ですから、やはり話し合いからは逃げたがりますし、そもそも話し合いの必要ない関係性でいたいと望んでいることが多いのです。

傍から見れば冷たい人間に映ってしまうこのタイプ。
カウンセリングでは、幼少期からの物事の考え方について一緒に見直していき、現在の生きづらさに関係している考え方の癖を見つけ、必要な修正を検討していきます。


また、それと並行して、下記のようなことへの取り組みも改善には大切になります。

・自分の意思を相手に伝えることへのチャレンジ
・その時、相手から返ってくる反応はどうかをしっかりと感じる
・自分の意思は持ったまま、どのように相手と話をしていくか身につける

ただし、タイミングは慎重に考えていきます。
ご本人が望まないタイミングで強制することはありませんのでご安心ください。

改善には、思い込みや、必要以上の恐怖感を取り除くことが必要です。
そのためには、専門家から専門的な見解や説明を聞くことももちろん糧にはなるのですが、それのみでは難しい部分もあります。

相手が変われば、反応も母親とは異なるということを、実際に自分自身で体験することに大きく意味があります。

改善に取り組むうちに「必ずしも相手に合わせる必要は無い」と思えるようになると、自分のためにも、相手に意見を伝えたい・知ってほしいと考えられるようになっていきます。



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