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嘘をついてギャンブルに行く常習性は依存症の特徴

■はじめに

こんにちは。
心理カウンセリングCREAR(クレアル)代表
公認心理師で心理カウンセラーの蔵野まどかです。

私はギャンブル依存症のカウンセリングを数多く担当してきました。
それはつまり、「お金に困っているけど、お金を出してでも専門的なアプローチの力を頼らないといけない」と一度でも考え至った何人もの当事者とお話してきたということです。本やネットで調べるよりも具体的な実際の声や反応を、この目で見てこの耳で聴いてきました。

そんな私がこれからギャンブル依存症の記事を投稿していくにあたって、最初に知識として入れていただきたい依存症の特徴があります。
それは、嘘をつくこと。

■ギャンブル依存症の嘘をつく習慣

タイトルにあるように、嘘をついてギャンブルに行く常習性は、ギャンブル依存症の方々に現れる行動傾向の一つです。

カウンセリングをしていますと、ギャンブルへ行くことが、まるで遂行しなくてはいけないミッションのような感覚に近くなっている方をたくさんお見かけします。彼らは、依存している行動を続けるために、自分にも他人にも巧みに嘘をつく習慣がついています。

■嘘を重ねる癖とプライドの高さの関係

例えば、ギャンブルで借金が出来てしまったけれど言い出せず、なんとか取り戻して家族に知られないところで完済しようと考えている人も、ギャンブルを続けるための嘘を重ねているはずです。

また、ギャンブル依存症の方はプライドの高い人が多い傾向にあり、「もう行かない」と伝えた相手に、本当はまたギャンブルに行っていることを正直言うわけにはいかないと考えている人も多くいらっしゃいます。

稀に、堂々と「ギャンブルはやめられない」と言い放ち、お金を家計から奪ってしまう人もいるものの…。そういう方を除いて半数以上の方は、心配してくれる周囲に嘘をついてギャンブルを続ける状態に陥りやすい印象を受けます。

■依存心を認めて考え方から変えていく

基本的にギャンブル依存症の方は、どれだけ周囲から依存症になっているのではないかと心配されても、自分が依存症である可能性を信じようとしないことが多いです。
ですが、嘘をついてまでギャンブルを継続することを考えている時点で、それはもう異常な執着になっているのだと受け入れていきましょう。

こうは書いても、そこを受け入れていくところから難しいこともよく理解しています。同じように最初の一歩すら躓いてきたと不安がるご相談者様はこれまでもたくさんいらっしゃいましたので、あなただけではありません。そしてそんな同じように不安を持っていた方達のなかにも、ギャンブルをやめられた方がちゃんといます。大丈夫。

しかし、だからこそギャンブルをやめる目標以前に取り組まなければいけないことがあります。考え方を変えていくこと。これは本当に改善の肝になっています。嘘をつく習慣などの根本的な奥の奥にある思考の癖に変化を創らないとギャンブル依存症の改善には正しく進まないのです。遠回りに思えるかもしれませんが、本当に重要なので、しっかりと深いところからご自身の本音に向き合っていただかなくてはなりません。

■おわりに

何事も、いきなり大きなゴールを目指すと挫折しやすいものだと思いませんか?依存症改善だって同じです。
大事なのは、今のあなたの状態と抵抗をよく把握すること。
意外と軽視されがちですが、あなたにとって必要な順序を踏むことがポイントになります。
どうか焦らず、行動を止めることばかりを考えないでください。何度もやめようとしたのに失敗を繰り返しているということは、根本の考え方に課題が残っているということなのですから。
あなたの状況は何から手をつけていく必要があるのかをしっかり考えてから、改善を目指していきましょう。

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