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保育園の正解。

Posted by cream(8歳と4歳の女の子ママ)

待機児童問題もあり、無償化もあり、とにかく「入れることがありがたい」感が強い保育園。もちろん、とてもありがたい。子供を一日中面倒を見るのって本当に大変だから。けれど、保育園にいる時間ってとても長い。親としては、せめてこだわって選びたくなるのは普通のことだと思う。

私は娘が二人いて、二人の保活時代に合わせて40園以上見に行った。特に一人目の時は興味もあり、入れないかもしれない恐怖もあり、編集の仕事をしているのでいつか仕事に役にたつかもというよこしまな思いもあり、雑誌やネットで調べに調べて絶対に行かないだろうという遠くの園ですら、おもしろそうだったら見に行った。半ばライフワークと化していたと思う。

保育園は大別すると5つに分類される。どのタイプも見に行ったのでそれでわかったことと、その後友人から聞いた話なども含め、それぞれをまとめてみました。これから保活する方の参考になったら嬉しいです。

*保育園は園によって方針や内容も違うため、あくまで私が見聞きしたところという偏りがあることはご了承ください。

一つは公立の認可保育園。今、下の娘は公立の認可保育園に通っている。

公立の認可保育園といえばまず園庭が広いところが多いこと。

が、ここにはちょっと落とし穴がある。というのも、公立保育園は外で遊ぶ時間や条件などについて事細かに決まっているため、

園庭が広くても、終日外で遊ばせてくれるわけではないということ。

プールの時間も学年にもよるけど、20分くらいととても短い。外がすごく晴れているのになぜか電気が煌々とついた室内で遊んでいるということも普通にあったし、迎えのときに外で遊んでいることはほとんどない。

また、全体的な傾向として、公立の保育者は年齢層高めな傾向にあり、私立は若い人が多い。どちらももちろん良し悪しはあると思う。子供との相性もあると思う。我が家はおじいちゃんおばあちゃんが近所に住んでいるので、うちの子には合ってるなと思うけれど、走り回りたい子供たちはあまり高齢の方だとお互い辛いかもしれない。

公立園は、トラブルが起きない、苦情が来ない、ということにすごく重きを置かれているので、ものすごく細かいことで融通が効かなかったりする。運動会が午前中で終わるとか、みんなに配慮してるが故に物足りないなと思うことも。一方で、うちの子みたいに重症のアレルギーがあったりすると、例えば遠足の時にも誤食が起きないようにレジャーシートの色を分けてくれたり、トラブルに対して万全な体制で臨んでくれるからとてもありがたいなと思う。

また、0歳から預かる園と1歳から預かりの園があるが、基本的には0歳児園しか栄養士がいない。例外もあるけれど。食物アレルギーがある子供は、栄養士がいる園の方が安心だし、またトラブルに備えて看護師が常駐している方が何かの時にも心強い。それは一つ選ぶポイントだと思う。

二つ目は私立の認可保育園。

週一回ネイティブの先生による英語の授業があったり、公立よりもちょっとだけ派手なカリキュラムが組み込まれていることが多い。親からしてみればそこが人気のポイントだったりする。

けれど、たくさんの園を見てみると、親的に惹かれるちょっとしたカリキュラムなんて正直、そんな大差ない。例えば週1(週2?)にちょろっと英語のレッスンがあったところで子供は英語を喋れるようにはならない。親が喜ぶからお飾り程度に入っているくらいに思った方がいいのかも。じゃあもっと英語の授業を増やしてくれればいいのにって思うけど、それはできない。

なぜか。

認可保育園でやっていい英語の授業数は上限が決まっているから。

ただ、もし、習い事やお受験を考えている場合は、公立認可ではなくて、私立認可の方が絶対に良い。なぜかというと、私立の場合、一度習い事で中抜けして、その後もう一回預けるみたいなことも対応してくれるらしい(園によると思う。私の知り合いのところはそうだった)。公立は一度迎えに行ったら連れて帰らねばならないので。

三つ目は認証保育所。

なんとなく世の中的には認証より認可の方が上って印象がある。けれどそれは間違いだと思う。そもそも認可は国の基準を満たしているところで、認証は東京都。もちろん認証も園によってかなりばらつきがあるけれど、探せばこだわりの強い良質な園も実は多い。認可ほど強い制約を受けたくないが、助成金を受けたいという園が、設備や教育方針は整っているのにあえて認証の申請しかしないというところがあるから。

自分に合うところを探しきれるなら、金額面でも無理はなく、教育にも満足できるっていう意味で一番狙い目は認証保育所だと思う。

とある認可も認証も両方ある保育園グループの方にお話を聞いたときに、同じカリキュラムでも認証の方が規定が緩いから英語の授業数が多いと言っていた。

長女はまさにこのタイプの、最近まで認可外だったこだわり系認証保育所に通っていた。公立の認可に通っている次女と比べると、いろんなことがフレキシブルで面白かったなと思う(もちろん、独自が故のよくないこともあった)。

区が入園者を決める認可と違って、選考方法は様々だけれど、認証の入園者は園が決めるので、ある程度そこに合う人が選別されているような気もする。


四つ目はこだわりの認可外保育所。


魅力的なところは多いけれど、授業料は高い。諸々込みで1ヶ月フルに預けたら15万〜20万くらいはするはず。いわゆる英語の保育園もこのジャンル。給食室を備えてないところが多いので、給食センターから来るから、アレルギーの対応があまりなかったり、おやつがスナックなのが不満みたいな話も聞くけれど。

とあるとても魅力的な保育園を見学した際、そこの園長先生が、認可とか認証の申請をすればいいのにって勧められるけど、そうするとやりたいことができなくなっちゃうからうちはずっと認可外でやっていくと思う、と言っていた。

五つ目はとにかく長時間預かることが売りなところ。

長時間系がいいところかを見極めるには、予告していた時間より全然早く迎えに行ってみることだと誰かが言っていた。その人はたまたま早く迎えに行って、自分の子供が泣き叫ぶ声が外まで聞こえてきてそこに預けるのが不安になったらしい。


いろいろ見て、正直、よほどこだわりが合うところ以外、そんなに大差ないと思った保育園見学。でも大差ないのにここに入れたい、入れたくないって思うところははっきりとある。個人的に認可認証認可外にかかわらず、見るべきは

・子供がイキイキしてるか(ぼーっとしていたりなんとなく暗い感じのところも結構ある)

・見学に行った時、説明してくれる先生たちが子供達に懐かれているかどうか(酷いところだと、パッケージは華やかでも先生が生徒の名前を把握していなかったりするところもあった)

の2点かなと思っている。


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