プロであるということ。
プロとアマチュアの違いってなんだろう?
プロフェッショナルとは?
お金を貰えばプロなのかも知れないけど、それだけではちょっと解像度が低いというか、説明しきれないというか。
お金もらうだけで良いなら、この世の中はプロで溢れかえってるわけだし。
じゃあ、技術的に卓越している人のこと?
当たってる気もするけど、やっぱり線引きは難しい。
若輩の農家
僕は地元にUターンしてから、スイカ農家さんに弟子入りした。
最初の1年目はアルバイトの形で基礎を教えてもらって。
2年目から生産者として新規就農。
それから月日は経ち、もうすぐ丸4年。
新規就農し、自分の生計を持つようになったとは言え、要所要所で師匠のアドバイスをもらいながら栽培しています。
長かったような気もするけど、農家で5年目なんて、若輩も良いとこです。
若輩だろうと、プロはプロ
僕が栽培しているスイカは「福賀すいか」と言う地域ブランドになってる。
各生産者のスイカは毎日選果場へ集められ、自分たちで選別して出荷していく。
全て同じ箱に入れて出荷されるので、お客さんは誰が作ったスイカなのかわからずに食べることになる。
30年スイカを作っているベテラン農家さんのスイカかもしれないし、僕の作ったスイカかもしれない。
それでも、値段は同じ。
お客さんからすれば「誰が作ったスイカであっても同じように美味しくなきゃ困る」ってこと。
これが、僕が飛び込んだ世界。
「福賀すいか」の看板を背負う以上、5年目の生産者だろうと、キャリア30年の生産者だろうと、同じように美味しいスイカでなければ許されない。
僕は、これがプロであるということだと思ってる。
結果だけが雄弁に。言い訳しないのがプロ。
僕ら農家にとっては収穫した農産物が「結果」。
で、あるならば雄弁なのは結果だけで十分。
スイカを食べてくれたお客さんが、そのスイカの味で感じてくれることだけが全て。
そこに生産者が「いやあ〜、今年は天候がイマイチで美味しいかどうか分かんないですねぇ〜」とか言い出したらあまりに野暮というもの。
ましてや僕が「僕なんてまだ駆け出しなんで〜」とか言った日には大ひんしゅく。
そんなことは許されない。
たとえ駆け出しだろうと、つくったスイカのクオリティが全て。
そこに対するお客さんの評価は、ひとりのプロとして受け止めるしかない。
プロの生き様を見せつけていきたいなあ。
というわけで、僕なりのプロの定義は、
自分の出した結果に言い訳はしない。
ゆえに、腕力勝負で結果を出し続ける。
という感じ。
そんな姿を、発信していけたらいいなあ。
スイカシーズンには、また多くのご縁があれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?