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日本経済の低迷と、不寛容で抑圧的な社会は、日本人の思考と行動に原因がある

いや凄いタイトルの本ですよね。タイトル画像にある通り、日本経済がなぜこんなに長期間も低迷しているのかを解説した本です。


以下の6つの問題点を海外との比較データを使い丁寧に解説してくれていますし、じつはこの問題は明治の福沢諭吉の時代から続いている事を指摘しています。

①富は拡大させるものではなく奪い合うもの
②人間関係とは基本的に上下関係
③科学的な合理性ではなく、情緒や個人的な利益で意思決定が行われる 
④集団内部と外部を明確に区別
⑤根源的な善悪はなく、集団内部の雰囲気や状況で善悪が決まる
⑥自由や権利という概念が極めて薄いか存在しない


投資ゲームを日本人と米国人と中国人にさせると、自分が得をすると何もしていない相手も一緒に得をする結果より、自分が損を被ってもかまわないから相手に損をさせたいと考える結果になったのは日本人、と書かれています。性格、悪すぎますよね。


足を引っ張りあうというのは身近でもよくあり、小さい枠で言えばママ友とか趣味仲間だったりもそう。近しい人が「自分より何か得をしているのではないか?」と疑心暗鬼になったとたんに足を引っ張ろうとする。すごく視野が狭い。


上下関係のページを読むと年功序列が最悪な仕組みだと分かる。若くても能力のある人が肩書を持つなら分かるけど、能力なくても歳が上だからという理由で肩書がつく。そりゃ、会社がダメになっていくのも当然、能力ない人が仕切るんですから。


それから相手の時間を奪うという事に対してほとんど考えていない事。若い人はそういう人は少ないんだけどだいたい高齢の方に多い、これ。書かれているのは商習慣だけど、普通の生活をしていてもよくある。Twitterなんて見ているとたくさんあふれている、予告なく相手の予定を無視していきなり押しかけてくる義家族の話なんて、こんな感じ。

現代の資本主義社会においては、時間というのは極めて貴重な資源であり、相手の時間 を一方的に奪う行為というのは、場合によっては犯罪のように見なされることさえありま す。生産性が著しく低かった前近代社会においては、とりあえず会って話をするという行 為もあまり咎められることはありませんでしたが、現代的なビジネスの世界においては、 双方にメリットがなければ、時間を取って面会することは基本的に許容されません。これ は欧米やアジアといった地域を問わず、普遍的な価値観となっています。ところが、日本企業だけがこの常識を持っていません。 諸外国の企業に対して「ご挨拶」という形で、一方的に面会を要求し、情報収集だけを 行って商談せずに引き上げるという行為が各国で問題視されているのです。


田舎が閉鎖的というのもそう。少し前に都会に進学した娘が親戚の葬式で一時戻ってきたところ、親戚中から「都会に出たからって偉くなったのか」と言われて二度と田舎には戻らない、と誓うお話を読みましたが、こういうことだろうなと思う。私も同じ理由で母方の親戚の家には行きたくない。大きな都市に住んでるというだけで「偉そうだ」と言われるから。


あまりたくさん書くとネタバレになるので書きませんが、言いにくい事をここまでよくたくさん書いたなぁと言う感じです。

ではまた、Até logo!

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そうそう他人の記事を遡る人もいないだろうし、いつまでも晒しておく必要もないと思い、私が記録として読めればよいと決めましたので。
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