オリーブの緑肥はどれが良いのか?水はけを良くするなら緑肥の説明や考えなど
オリーブを育てる上でまず注意すべき環境は水はけが良いか?という点です。
オリーブの苗を植えた後に水はけを良くすることは大変ですが、いくつか方法があります。そのうちの緑肥について説明しようと思います。
緑肥とは?
緑(みどり)の肥(こえ)と書いて緑肥(りょくひ)と言います。
緑肥にも様々なものがありますが、改善したい土地に植物の種を撒いて、その植物の作用により水はけを改善したり、化学肥料などを使用せずに栄養ある土壌に改良したりなどするのに利用さています。
わかりやすい例として、田んぼに蓮華(レンゲ)が植えてあるのをみたことありませんか?実はあれも緑肥なんです。
あれは緑肥としてレンゲを植えて、窒素の養分を整える作用をします。
レンゲはマメ科の植物なのですが、マメ科の根っこには根粒菌が共生しているのです。この根粒菌が空気中にある窒素を土壌中に取り込むことができます。
この取り込まれる窒素は植物にとっては養分として存在します。化学肥料などを使用することなく、田んぼをより植物の生育に適した環境に変化することができるので緑肥がされています。
上記の内容は栄養目線ですが、その他にも水はけがよくなる緑肥などがあります。
水はけを良くする緑肥
緑肥の中でも水はけを良くするものがいくつかあります。
これは1mや2mのように地中深くまで根を張り、その根を掘り進んで地中に空間を作ります。これにより水や空気が通るようになり水はけが改善されます。
こういった緑肥としてソルゴー、ネマコロリ、田助(でんすけ:セスバニア)というのがあります。
これらは背丈の高い植物でして、その分根っこも深くまで張るのが特徴です。
またただ水はけの改善になるだけでなく、すき込んだ後に肥料としての役割も果たします。
使い方はそれぞれの種類により多少異なりますが、種の状態で土壌に撒きます。そして大きく育ってきて開花した後で細断後、立毛のまますき込めば良いです。
なおソルゴーについてこちらのJAとぴあ浜松さんが図で解説していただけているのでわかりやすいです。
オリーブに適した緑肥
オリーブに適した緑肥はどれが良いのか?これはまだはっきりと私の中ではしていません。
ただ周辺環境として水はけを良くするというのであれば、上のソルゴーが良いのではないかと思っています。オリーブの周りに植えるわけではなく、オリーブから数m離れたところに植えたり、オリーブを植える前にソルゴーを緑肥として使うのが良いかと思っています。
あと調べるとヘアリーベッチは良くないと思われます。ヘアリーベッチというのは果実一般的に使われる緑肥の代表的存在です。
ただこれはオリーブには適していないと思います。理由はツルが大量に出ます。それがオリーブの木の根本を隠すからです。
オリーブの木の根本を暗くしていると、オリーブアナキゾウムシが繁殖します。オリーブにとってオリーブアナキゾウムシは最強の敵です。これがいるとオリーブは絶命する危険があるほど厄介です。
そのため緑肥による少しのメリットのために、大きなリスクを取ってヘアリーベッチを選択するということはするべきではないと考えられます。
ということで緑肥の実績など具体的な内容ではありませんが、現時点の調べた内容や考えなどを記載しました。
参考にしてください。
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