【バイオハザード リベレーションズ】令和のふるさとソフト
いくつになってもいつまでも触っているだけで楽しいゲームがある
三つ子の魂百までも
わたしの大好きな小野不由美先生の作品の中に、”ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか”というエッセイ集がある。
非常に非常に寡作ながら、「屍鬼」「十二国記」「残穢」などの名作を生み出して(もう知る人ぞ知るとは言えない)超人気作家の小野不由美先生。
このエッセイの初出は1992年から1996年にかけて「Theスーパーファミコン」誌に連載されたもので、先生がその時期にプレイしたゲームについて起こったことや考えたことが書き留められている。
今読んでも共感しまくりなゲーマーあるあるが、もう30年も前に書かれていて本当にビックリする。
「ストII」で対戦の楽しさを知ってしまって、「クロノ・トリガー」みたいなシングルプレイRPGを遊ぶときに、寂しさを感じる、とか。
わたしのゲーム観はこのエッセイ集に多大な影響を受けているから、初読から数十年が経った今も、ゲームをプレイしている最中に、ふと、頭にこの本の文章が浮かび上がってくることがある。
バイオハザード リベレーションズ
さて、先日バイオ7をクリアして、今バイオ8を進めているところなんだけれど、初プレイのバイオはとても疲れる。
バイオ8はバイオ7ほど怖さに比重を置いていないので、少しは気が楽だけれど、やっぱり撃ちまくり系FPS(Doomとか)を遊ぶときほどお気楽には遊べない。
それで息抜きに・・・とライブラリから起動するのが「バイオハザード リベレーションズ」。
バイオの息抜きにバイオ?って我ながら思うけれど、バイオでしか味わえない射撃感や雰囲気を味わいたくてこのシリーズをプレイしているから、他に代替がないから仕方ない。
いや、仕方ないは嘘だ。バイオの途中だろうがFFの途中だろうが、帰ってきてしまうのだ、このゲームに。
「リベレーションズ」は元は3DSで発売されたバイオハザードで、後にHD向けにモデリングの修正やテクスチャの貼り替えが施され、追加要素を加えた「アンベールドエディション」として、PlayStation 3 / Xbox 360 / Wii U / Windows版として発売された。
で、それだけでは飽き足らずに、PlayStation 4 / Xbox One版、果てはNintendo Switchにまで移植されて、何回擦るんだ、もう透けて向こう側が見えてるぞ、みたいな有様。
きっと、出せばそれだけ売れるっていうことなんだろうけれど・・・まあ、わたしも3DS版をクリアした上でSteam版を買ったし、PS4やXbox One以降の追加要素はSteam版にはないので、それらが追加されたバージョンが発売されたらきっと大喜びで買ってしまうだろうし。
(コントローラーでシューターを遊ぶのは難しすぎて、手を出せない悔しさ・・・)
そういうわけで、わたしは「リベレーションズ」が大好きだ。
「リベレーションズ」には2も出ているけれど、1のほうが楽しい。
このゲームにはキャンペーンモードをクリアすると遊べるようになるおまけ要素、「レイドモード」があって、それがいくらでも遊べてしまう時間泥棒系の遊びで。
いわゆるハックアンドスラッシュ、最近だとルートシューターと言われるゲーム性をバイオでやっている。
内容については、こちらの4Gamerの記事「バイオハザード リベレーションズ」のレイドモードはいかにして,またまた面白くなってしまったのか。100時間超の筆者に語らせてほしい」に異様な熱量で書かれているので、ぜひ読んでみてほしい。(4Gamerはたまにバグみたいな熱量の記事が乗るのが好き)
要するにディアブロ+バイオハザードの悪魔合体だ。
ふるさとゲーム
話を戻して、小野不由美先生の先程のエッセイ集の一編に、「我が心のアカネイア」というのがある。
と、何度も何度も、いろいろな縛りプレイをしたりしながら「縦横無尽に」「ファイアーエムブレム」を遊んでいる様子が綴られている。
わたしにとっては「リベレーションズ」がそれで、新しいゲームをするには気力がなかったり、好きなゲームが(まさにバイオ7・8のように)プレイし続けるには疲れたりするとき、「リベレーションズ」に戻ってくる。
とにかく何も考えずにヘッドショットを決めて、ストレスを発散したい。
でも、ゲーマーというのはワガママで、何も考えずにといって本当に何も考えたくないわけじゃなかったりする。
きちんとゾンビの弱点を狙いたいし、リロードのタイミングや武器の種類にも気を使いたい。
ただし、過度に疲れすぎない程度で。
それを叶えてくれる夢のようなゲームが「リベレーションズ」なのだ。
けっして弱点のないゲームじゃない。
もとが3DSだから、HDに対応したとは言ってもテクスチャは荒いし、マウス/キーボードでの操作は微妙にこなれてない感がある。
左右移動はやけにゆっくりだし、あとなんと言ってもFov(視界)が狭い!
けれどもうそこはアバタもエクボ。
とにかく無心で遊べるという最大の長所の前に、多少の欠点は目に入らない。
あなたの周りにもいないだろうか、何が面白いんだか、メタスコア72点くらいのゲームをえんえんとプレイしているゲーマーともだち。
そしてわたしは今日もまた、一日の疲れを癒やすのに「リベレーションズ」を起動して、ゾンビをぱんぱん弾いていたりする。
たぶん、バイオの新作があと何作でても、ずっとこれを遊んでるんだろうなぁ・・・
あ、今(~2022/3/22)、カプコンセール中で、Steam版が700円なので、余裕がある方はぜひ!
BIOHAZARD REVELATIONS(Steam)
おまけ:Fov調整Mod
アバタもエクボとは言ったものの、Fovは本当に狭いので長時間プレイし続けるのは辛いです。わたしはModでFovを広げて遊んでます。
今後万が一、PS4/Xbox Oneの追加要素の入った新バージョンが発売されて、さらにそれにModが使えなかったらどうしよう、なんて考えたりもするけれど、そのときは現バージョンの「リベレーションズ」と心中すると決めました・・・。
Modは入れ方が少しややこしかったので、以下に紹介しておきます。
外部のツールを使ったりするので、くれぐれも自己責任でお願いします!!
0
Widescreen FixerというツールでFovを変えたいのだけれど、最新の「リベレーションズ」のバージョンでは動かないので、まず、「リベレーションズ」を古いバージョンにロールバックします。
1
こちらのRevelations: Roll Back / FOV Changeというガイドを参考にして、.NET Core Runtimeの最新版をインストール。
その後、DepotDownloader、これも最新版をダウンロードして、Cドライブ直下(扱いやすいようにC直下にしているので、分かるならどこでも)に解凍したDepotDownloaderを置く。
2
C直下に置いたDepotDLフォルダの中に、新しくメモ帳を開いて
rerev.exe
steam_api.dll
と2行を記述して、「rerev.txt」という名前で保存する。
3
Windowsのスタートメニュー横の検索窓に「cmd」と入力してエンター。コマンドプロンプトが開くので、
cd C:\DepotDL
上記を入力してエンターを押す。
実際の画面は、
C:¥Users¥ユーザー名>
が元から入力されているはずなので、そのあとにcd C:\DepotDLを入力することになる。
C:¥Users¥ユーザー名>cd C:\DepotDL
すると、以下のように表示されるはず。
C:\DepotDL>
C直下にDepotDLフォルダを作っていない場合はそれに合わせて変更が必要なので、分からない場合はC直下に。
バックスラッシュ(\)は、日本語キーボードの¥マークのキーで入力。
4
以下をコピーして、先程のコマンドプロンプトに貼り付けるのだけれど、-username xxx と -password xxx の「xxx」の部分には、SteamのログインIDとパスワードを自分で書き換える。
depotdownloader.exe -app 222480 -depot 222481 -manifest 467403469395940589 -username XXX -password XXX -dir c:\DepotDL\Download -filelist rerev.txt
それと、先程紹介したガイドRevelations: Roll Back / FOV Changeでは、 最初の一語が「depotdownloader.bat」となっていたけれど、DepotDownloaderのどこかのバージョンで、変更が入ったようで、「depotdownloader.bat」が存在しておらず、「depotdownloader.exe」があったので、書き換えています。
上記を先程のコマンドプロンプトにペーストしたら、
C:\DepotDL>depotdownloader.exe -app 222480 -depot 222481 -manifest 467403469395940589 -username XXX -password XXX -dir c:\DepotDL\Download -filelist rerev.txt
エンター。(C:\DepotDL>はもともと書いてあるはずなので、その後に貼り付ける)
Steamのアカウント保護を入れている場合は、パスコードを聞かれるので、それをキーボードで入力してエンターを押す。
5
ごにょごにょごにょとコマンドプロンプトに文字が流れ終わったら、最初に作った「DepotDL」フォルダの中に、「c:」というフォルダが出来ていて、そこに「rerev.exe」と「steam_api.dll」というファイルが出来ているはず。
その2つをリベレーションズのゲームフォルダ(ライブラリ>プロパティ>ローカルファイル>参照、で開くフォルダ)に貼り付けて上書きする。
ロールバック作業はこれで終わり。
6
Widescreen Fixerの最新版をダウンロード。解凍して好きな場所に置きます。
起動したら、MainタブでResident Evil Revelationsを探して選択。
その横の歯車アイコンをクリックして、「Automatically Detect Resolution」のチェックボックスを外す。「Display Count」に「1」、「Uncorrected Resolution」と「Corrected Resolution」に自分のPCの画面の解像度を入力。
画像を参考に。
「Save Settings」をクリックしたら、「Close Window」で一旦閉じて、「Setting」タブのHotkeyに自分がゲーム中で使わないキーを入力。
7
あとは、「Widescreen Fixer」を起動したまま、「リベレーションズ」を機動すれば、MainタブのVertical FOV in Degreesで設定した広さにFovが変更出来るようになります。
SettingのHotkeyで設定したキーで、On/Offです。
ガイドの作者がおすすめしていた「57」を真似したらちょうどよかったので、わたしもそのまま使っています。
以上です!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?