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「かぎばりあみ」と「さんすう」

「ピュタゴラスは、音楽の和音から惑星の軌道にいたるまで、あらゆることがらの背後に数が潜んでいることに気づき、『万物は数なり』と言い切るまでになった。」
サイモン・シン「フェルマーの最終定理」より

かぎ針編みの円編み

夏休み、涼しいお部屋で「かぎ針編み」をしています。
かぎ針編みの小物は「円」から編み始めることが多いのですが、編んでいるうちに「円周=2πr」を感じたので、そのお話を。

円編みの目数

細編みの円編み

6目を「輪」にして中心から編み始め、2段目は12目、3段目は18目と、6目ずつ増やしていくのが基本の編み方です。
円の一番外側を見るとよくわかりますが、鎖模様1つが1目です。

1段の高さは同じなので、2段目の円の半径は1段目の2倍、3段目の円の半径は1段目の3倍になります。

  円周C=2πr

なので、2段目の目数(=円周)は1段目の2倍、3段目の目数は1段目の3倍に、ちゃんとなっています。

細編みと長編み

私が疑問に思ったのは、長編みの円編み。

細編みと長編み

「長編み」の高さは「細編み」3つ分が基本です。
ということは、長編みで円編みをする場合、6目×3=18目が理想のはずです。なのに、18目だとどうしても多い。
実際に私の「長編み」と「細編み」の編地の高さを測ってみました。

左が細編み4段、右が長編み2段の円編み

細編みの高さ7mm、長編みの高さ15mmでした。
(たぶん他の人よりも低めだと思います)

細編みの編み始めは基本通り6目だとすると、私の長編みの編み始めは

$$
6×\frac{15}7=12.857
$$

私の場合、13目がよいということですね。
・・・13,26,39,・・・・・・。
素数なのは魅力的ですが、編み物に奇数は合わないので、これからも長編みの円編みは編み始め12目で編むことにします!

写真の「うさみみきんちゃく!」編み方を動画にしています。
長編みの円編みから編んでいます。
はじめてさんにもわかるようにしました。編んでみてね!


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