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クラサン的ロジカル耳コピ思考⑤~君は1000% サビ編

今回も、引き続き1986オメガトライブの名曲、「君は1000%」のコードの耳コピ実録を書いていきます。

今回はサビ編です。

いつも通りもう一回原曲を確認👀

そして、サビに辿り着くまでの今までの記事はこちらです!

耳コピはベースの音を採ることから始めるのが基本!ここを採ってないと、えらい苦労しまっせ。
ベースの音をとると言っても、全てのフレーズを取る必要はありません。
要はルートです。

という事で、サビのベースの流れはこうです。

A-D-B-E
A-B-E
C-D-B-E
A-D

いつも通り、これをダイアトニックコードに当てはめてみます。
この曲のキーは?
今までの記事に書いている通りG(Em)です。

このキーのダイアトニックコードは?

こちらですね。
G Am Bm C D Em F#m(-5)
4声なら、
GM7 Am7 Bm7 CM7 D7 Em7 F#m7(-5)
です。

では、当てはめてみましょう。

Am7-D7-Bm7-Em7
Am7-Bm7-Em7
CM7-D7-Bm7-Em7
Am7-D7

ここで、一緒に弾いてみて違和感があるところありませんか?
そう、太字で書いたところ、なんか違いますよね。

まず、1段目と3段目のD7のところ。
ここ、D7にすると直接的すぎるんですよね。
そういう時は分数コードの登場です。
ドミナント7thを分数コードで響きを少し柔らかくするときの定番、
Ⅱm7/Ⅴの登場です。
キーがGメジャーなので、Ⅱm7/ⅤはAm7/Dですね。

その次は、1段目と3段目のEm7のところ。
ここEm7でも本来は全く問題ないんですけど、曲の引っ掛かりを付けるために、一瞬他のキーの転調感を持ってきてマイナーに解決するⅤ-Ⅰ、つまりドミナントモーションを作ってるんですね。
ドミナントモーションは7thからマイナーコードに落とすので、ここはEm7 →E7となります。
このⅥ7ーⅡm7は結構定番で、超有名曲のFly To The Moonなどのジャズの名曲でも結構出てきます。

そしてお次は2段目のBm7。
これはGメジャーキーの平行調であるEマイナーキーを意識させるために
(メジャーキーで書けば)Ⅲ7-Ⅵm7のマイナードミナントモーションを持ってきています。要するにCメージャーキーでよく見るE7-Am7ってやつです。

そして最後のD7。ここも実は分数コードです。
しかも思いっきりメジャー感を感じるC/D。Am7/Dとほぼ同じですが、C/Dの方がまじりっけなしの突き抜け感がありますね。
シティーポップの定番コード進行で、マイナー感たっぷりなところから、メジャーに落とすってのを良くやります。

という事で、最後に完成したコード進行を見てみましょう。
Am7-Am7/D-Bm7-E7
Am7-B7-Em7
CM7-Am7/D-Bm7-E7
Am7-C/D

今回もドミナントモーションを上手く組み合わせた、教科書の様なコード進行でしたね。

これで、1コーラス分、一通りコードが採れました。
勉強にはとても良い題材だと思います。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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