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クラサン的ロジカル耳コピ思考②~君は1000% Aメロ前編~

今回も、1986オメガトライブの名曲、「君は1000%」のコードを採っていく実録を書いています。

去年から計画して、まだ2曲ほどしかデモデータを作っていない80年代ポップスカバー企画の中の候補曲です。

恐らくこの曲にはボサアレンジを施すだろうと思うので、オリジナルの曲からはコード進行を変えていくだろうと思いますが、まずはオリジナルのコードを採ります。

音源はこちらです。


今回はAメロを書いていきます。
イントロに関しては前回のこちらの記事を見てくださいね。

まず、耳コピの手順の鉄則、ベースから音を採ります。
ベースの動きは、
E-D-C-B
A-D-G-F#-F
と動いています。

この曲のキーは何でしたっけ?

そう、G(Em)です。

Gのダイアトニックコードは何でしたっけ?

G Am Bm C D Em F#m(-5) です。
4声なら、
GM7 Am7 Bm7 CM7 D7 Em7 F#m7(-5)
です。

このダイアトニックコードを上のベースラインに当てはめてみます。
Em-D-C-Bm
Am-D7-G-F#m(-5)-F?
となります。

あとは4声にするかどうか。
Em7-D7-CM7-Bm7

どう選ぶかは、何回も聴いてみてどちらがしっくりくるかを選ぶしかないかなと。
僕には、
Em-D-CM7-Bm7
に聴こえます。

そして下段の方、これがちょっと厄介です。
とりあえず、全部4声にしてみます。
Am7-D7-GM7-F#m7(-5)-F?

厄介なところ、その1は、D7のところです。
これ、D7だとなんか響きが直接的すぎて、合わない感じがするのです。
そんな時は、ポップスでよく使う分数コードを当ててみます。
Am7/Dです。
このⅡm7/Ⅴは良く出てきます。
ドミナントセブンでしっくり来なかったら、Ⅱm7/Ⅴを当ててみる。
これ常套手段です。

そして最大の厄介箇所、最後のF?
こういう調性外のベース音が出てきたら、転調しているか分数コードになっていると考えるのがいいです。
今回は、それほど転調感は感じられなかったので、分数コードを狙います。
ここは実はB7(-5)/Fが一番近いかなと思います。
こういうとても採りにくいコードは、聴こえてきた音を順にアルペジオで鳴らしていくと採りやすいですよ。
アルペジオにすると外れている音は、ハズレというのが分かりやすいです。

さて、Aメロ前半で結構書いてしまったので、後半はまた次回に回します。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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