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きょうのおもいつき20-07-05


 夢と記憶と想像は関連が深い、気がするので、その特徴についての想起を整理しておく。なお、ここに書かれているものの大半は、思いつきによる仮説であって、学術的な裏付けは考慮していない。

 夢は、現実と関連するものもしないものもある。とするなら、対象となっているのは、脳の神経細胞に記銘されているもの、だろう。全体をひとつとして統合する意識の枠組みが取り外されている状態、全般的な取捨選択が行われないことによって、実際に知覚したことがあるものと、考えたことがあるものは等価として扱われ、混在する。電気信号が物理的に回路上を伝播するというシステム上、基本的には物理的に近い神経細胞間での通信が多くなるが、近くないものであっても、繰り返される混在の中で、成立できる妥当な接続の部分は訓練されていく。訓練された接続はそのぶん強化され、結果的に保存される。また、全般的な取捨選択が行われないことによって、使用頻度の低い、もしくは意識が抑圧している対象も使用される。

 記憶は、時間軸に対する変化として記録されるため、覚醒時に思い出すことができた夢は、支離滅裂なストーリーとして想起される。ただ、そのストーリーは、システムによる生成物であって覚醒状態において重要ではないため、基本的にはすぐに忘却される。

取捨選択

 上に出てきた意識における取捨選択には、それが現実的ではないという選択と、無いことにしたいという選択がある。現実的な選択は、概ね知覚された感覚との差異の無さによって判定される。無いことにしたいという選択は、記銘時のインパクトの強さが過大と判定されている場合に選択される。

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