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crafts days 2020

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作り手と使い手のつながりを作っていく新しい試みをはじめてみました。ものではなくひとに焦点を当てます。作り手自身が書いた文章を通して、作品制作の背景、思い、暮らし、興味、その日々を… もっと読む
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#ガラス

目次 - crafts days 2020 執筆者リスト

ああづ木クラフト 花塚光弘 アニマル専科 真心堂 真心職人 葵窯 坪内真弓 亜舎 曽木朝子 亜sian.h 津波古亜希 伊藤奈津美 飯村わかな 川風の調べと紡ぐ家 飯島たま 雲歩窯 河野史尚 海月羊 宇田綾 小河幸代 岡村朝子 奥村陶房 か革仕事のお店 tasola 紙束 小泉翔 からこ窯 しばたあや美 清原 遥 菊地克典・工房ととか 靴工房YUTA MITSUMORI 工房ぐるり 工房まつした 松下純一 コバヤシユウジ 工房 月慈

Wildcats Glass House • 前田一郎

crafts days 2020 フタのあるコップ photo by neonhall (http:neonhall.com) natsumi シャーレのような縁が立ち上がった小皿を作っている時に、ふと思い立って、縁を折り曲げれば、フタになるんじゃないかなと、試しに作ったものだった。あまりに安易だったし、少し滑稽さを匂わせている。なにやってんのさ〜と、嘲笑気味にからかわれるものと思っていた。しかし、見た人の反応は違った。不思議なものを見るようで楽しそうだった。「なにに使

Lyhica 河端洋史

Memorial Tear 想い出の涙 ワイングラスの「形」「利便性」「可愛らしさ」を追究しています。 日常生活の中の小さな悦びと、小さなストレスを包み込めるような酒器でありたいと願い、日々制作しております。耐久性、自立性、可愛らしさ、価格など、日々悩みながら一歩一歩ですw。 「芸術は小爆発だ!」w 「太平洋沖浪裏」F30 2011月03日、東日本大震災の直後に描き上げました。テレビで流れた東北の惨劇が脳裏から離れず、すぐに描き始めました。 公募展に出し、東京都美術

山崎雄一

自分でも使いたいと思えるものを ガラス作家として独立して間もない頃、「自分が作りたいと思うもの」と「自分が使いたいと思うもの」がイコールではありませんでした。自分が作りたいものだけを作って満足していたように思います。 今、自分がものづくりをする上で大切にしているのは、使うときのことを想像すること。「自分でも使いたいと思えるもの」を作っています。 はじめまして 子供の頃、手を動かしてものづくりをすることが好きでした。高校を卒業した後、進路のことを考えていたときに、ふとそ

田中里姫

作品 作品を作る時には何を作るかまず決めて、でも決めた物は大体作れなくて。その時に出たいろんな実験物から新しいものを見つけて作品を制作ていします。 その中でも一番長く作り続けているのが「たわむ」シリーズです。具体的な形じゃなくて、作品全体から感じる美しさが好きです。それは美しい自然を見た時とか、何気なく見た夕日とかに感じる美しさに似ていると思います。 ぶわーっと体の底から湧き上がってくる感覚を作品にのせて、形として残せたらなと、そんなことを考えながら作品を制作しています

吉岡星 / Glass Farm MANZO

【 輝きは飾りじゃない 】ガラスの30代。 気がつけば酒器ばかり作ってしまうよ。 陶芸への憧れからか、ガラスっぽくないものを追求しがちですが、所謂ガラスらしい、シンプルで綺麗なモノも得意です。 切子などの研磨も得意です。 やればできる子です。 【 半農半硝 = 農業×硝子工芸】 大阪府豊中市出身、吉岡星(ヨシオカセイ)です。 名前とイメージで女性だと思われることが時々ありますが、すみません。 残念ながら30代後半のおっさんです。 ※イメージ図 (illustrate

青樹舍硝子工房 貴島雄太朗

最近の仕事のなかから ディスプレイ制作などを通じて、ジュエリー分野との接点が生まれ、最近はメダルアートの展示にも参加させていただきました。 久しぶりにうつわでないものの制作は新鮮でした。いつもと違う視点で自分の仕事をみるのもよい刺激です。 工房について 青樹舍硝子工房は練馬区の大泉学園にあります。 ちょっと不便な場所ではあるのですが、庭は昔の雑木林をそのまま活かしていて、希少な植物もたくさん残っています。風通しもよいので、とても涼しい(?)ガラス工房です。 熔解炉

ヤマノネ硝子 加藤岳

作品 ガラスを吹いて器を製作しています。 手に馴染む。暮らしにに馴染む。決して特別なものではないけれど、日々の暮らしの中で当たり前のように使われ続ける、そんなガラスを目指しています。 「目覚めの1杯の水、仕事終わりのビールのための」が出発点です。 熔けた高温のガラスの持つエネルギーと、回転運動のリズムによって柔らかいガラスが形を変えていく様が、私にとってのガラスの醍醐味です。その痕跡を手にした品物から感じてもらえるよう意識しています。 スキ(透明)ガラスをメインに、た

亜sian.h  津波古亜希

ノスタルジー ノスタルジー。 この作品は数年前に制作したもので、ずっと前から感じていた制作時のエネルギー消費や溶かす、という行為についての疑問、制作年数を重ねるほど当たり前と思っている手法について一度見直せないか、と取り組んだ中で生まれたものです。 工房ではずっと廃窓ガラスを砕いてまた溶かしてお皿などを作っていました。その中での制限の一つに、膨張係数の違うガラス同士は溶かし合わせられない、というものがあります。ガラスはそれぞれに膨張係数という言わば血液型の様な物をもって

ko-ma / 柳原麻衣

ガラスの小さないきものたち いつも私のまわりをとんでいる 見えない小さないきもの 虫のような植物のような 小さな頃から心惹かれていた存在や現象 一つ一つの作品は生きていて 透明な森に住んでいる 虫の恩返し とても小さな頃、もしかしたら一番最初の悲しい記憶は、てんとう虫を踏んづけて大泣きしたことかもしれない。 一人でよく田んぼや原っぱで遊んでいた私。 小さな虫や植物の存在そのものが好きで気になってしまいます。 嵐の後には、林の水たまりへ虫救助に行っていた。 丁寧に

KJ'sGlass

金魚の一輪挿し お水が入っているようで入っていない、小さな一輪挿しです。 金魚すくいの帰りのイメージで制作しました。 初期のころと制作方法を変えたりと試行錯誤を重ねております。 はじめまして 東京や富山でガラスを学び、現在は千葉県にて制作しております。 犬や猫が大好きです。 ものづくりの相棒 熱いガラスは素手では触れないので、水にぬらした新聞紙で形を整えます。焦げて真っ黒になりますが使い込むと手になじんできます。 私は破れるまで使います。新聞紙は簡単な梱包にも使え