no.123「瞳孔」

見えなかったものが　見えるようになって
見え辛かったものは　より見え辛くなっている

瞳孔が勝手に小さくなって
君の光を調節してしまう
ありのままを見詰めるなんて
おれの目にはもう出来ないみたいだ

具合の悪いストーリー　歪めて映したり
解けなかった条理　軋ませて絡んだり

獰猛な風の吹く世界
散らばった理由に目が眩む
有り合わせたような正しさなんて
どれも長くは保たないのにな