【2】2023年個人的ベスト映画ランキングTOP20~11+おすすめ続きモノ!
はじめに
ここからは一旦、TOP10から外れ、ランクインこそしませんでしたが「面白かった!」「オススメできる!」と思った10作品と、「これは前作をを観ていないと面白くないかも」と思った“続きモノ”をご紹介します。
年間ベストTOP20~11!
まずは、ランクインを惜しくも逃した10作品をご紹介!
TOP20~11とありますが、ここはあまり上下無いです。
あと、文量も少なめに、ポンポンと紹介していきます!
見やすさ重視。
第20位:『君たちはどう生きるか』
【感想】
「宮崎駿、その集大成。予告なし、広告なし、秘密のベールに包まれたスタジオジブリ最新作」
第20位は、宮崎駿監督、『君たちはどう生きるか』!
公開の7月から、5、6カ月の月日が経っているのにもかかわらず、未だに主題歌や一部の場面写真ほどしか公開されておらず、その内容については謎に包まれている作品です。
この作品、なかなか感想が難しい。観終わった最初の感想は、「なるほど、分からん!笑」でした。それほどまでに難解で、考察もたくさん出ています。正解がいまいち分からず、落としどころも分からない作品。ただ、「すごいものを観たな」という感覚は確かにあります。
色んな作品のモチーフやパロディが散りばめてあったり、スタジオジブリならではの映像表現。そして、作品全体から伝わる“集大成”感は、観終えた後から、考察を読みながら、ジンワリと嚙みしめることができるかと思います。一回は観とくべきな作品!
第19位:『バイオレント・ナイト』
【感想】
「こんなサンタさん見たこと無い!思わず笑ってしまうバイオレンスアクションコメディ!」
第19位はトミー・ウィルコラ監督、『バイオレント・ナイト』!
この作品もうすっごく面白い!とにかく笑いました。夢のない「現金が欲しい」などを手紙に書き始める、「サンタなんていねぇよ!」と言うような現代っ子に呆れて、大量に酒を飲んでいるサンタさんの姿から、この物語は始まります。笑
私たちがイメージするサンタさん像を、度重なるバイオレンスなアクションでことごとく破壊していくこの作品ですが、古来からの形式は変えないところは愛着が持てます。例えば、トナカイのそりで移動したり、煙突から家に出入りしたり、何でも出てくるプレゼントの袋を持っていたり……。
レイティングがR15なので、多少のグロさはあります。ただ、友達と集まって観るにはピッタリの1作です!『ホーム・アローン』に飽きたら是非。笑
第18位:『屋根裏のラジャー』
【感想】
「誰しもが考えた“空想の世界”。子供になった気分で楽しめる感動の家族の物語」
第18位は百瀬義行監督、『屋根裏のラジャー』!
まさか泣いてしまうとは思わなかった感動的なストーリーと、スタジオポノックが送る“空想の世界”の可愛らしさが楽しめます!
「もしも空想の世界が視認できたら?」この作品のメインテーマはそこにあります。だから、謎があっても、“考えすぎてはいけない”。だって、この作品自体が、子どもの妄想で出来ているから、と割り切った方が観やすくなるコツです。割り切ることができたらきっと、この作品を真に楽しめるのではないかなと思います。
創作が好きな方、芸術が好きな方、そして何より子育てをされている方にオススメしたい一作です。映像表現に圧倒されます。
第17位:『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』
【感想】
「圧巻の演技力と表現力。ナチスドイツと戦い抜くある一人の男、その闘いの記録」
第17位はフィリップ・シュテルツェル監督、『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』!
こんなタイトルですが、主人公がチェスを武器にナチスドイツと戦う……みたいな話では一切ありません!笑。邦題詐欺な感じですが、まぁ面白かったので良しとしていただければ……。
ではどんな話なのか?第二次世界大戦期、とある男がナチスドイツに「重要な秘密を吐くまで監禁する」というところから物語は始まります。娯楽も情報も、食べ物もわずかしか与えられない極限の生活。そんな中、男の支えとなったのは、一冊のチェスの本だった……。
とにかく主人公の男性が監禁によりどんどんゲッソリしていく、気が狂うさまを作品全体で見せつけられ、そして最後に驚愕の事実が明らかになります。戦闘のない戦争映画。機会あればぜひ鑑賞してみてください!
第16位:『非常宣言』
【感想】
「飛行機内で起きたバイオテロ。緊迫の瞬間が何度も訪れる、韓国発パニック映画!」
第16位は、ハン・ジェリム監督、『非常宣言』!
とある飛行機内で起きた、殺人ウイルスでのバイオテロ。果たして乗客が助かる道はあるのか!と、形式としては分かりやすく、イメージ通り面白かったです!
面白いのは、作品においてのメインテーマが、「どうやって犯人を断罪するか」でなく「どうやってみんなが助かるか」にあるところ。バイオテロ、と言うところがこの作品のミソであり、言ってしまえば、細菌という見えないものだからこそ、どの飛行場もこの飛行機の着陸を許してくれないんです。
「早くしないと、みんなが感染して死んでしまう!」と言う飛行機内サイド、「正体不明の殺人ウイルス、もし国全体に広まったら…」と言う地上サイド。正義や悪と言った話ではありません。「どうやって助かるか」。
緊迫の2時間半。新型コロナウイルスが流行ったからこその、この作品かもしれません。かなり面白いです。
第15位:『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
【感想】
「あの頃のディカプリオはもういない。ノンフィクションだからこそ恐ろしい究極のサスペンス」
第15位はマーティン・スコセッシ監督、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』!
石油を掘り当てたアメリカ原住民族のオセージ族、莫大な富を一瞬にして手に入れた民族に、白人の魔の手が迫り……と言うお話です。怖い事に、この話、全編通してノンフィクションなんです。
主演の“アーネスト”を演じるのはレオナルド・ディカプリオ。『タイタニック』でその名を知った方も多いはずです。でも、そのころから数十年。あの頃キラキラしていたディカプリオは、小汚い男になって帰ってきました!笑
ただ、演技力は抜群で、“小物感”がしっかりと出てます。名が売れた今だからこそ、オーラを消し、それを出すのはきっとすごく難しいはずなのに。
次々と襲われ、殺されていくオセージ族。その犯罪のやり口は、あまりに淡々としていて恐怖を感じます。そして遂には、アーネストの妻のオセージ族、モリーにもその魔の手が……。
約3時間半の長編大作映画です。体力的にも精神的にも、心しての鑑賞を。
第14位:『パリタクシー』
【感想】
「観たらきっと、この二人が好きになる。オシャレで、感動的な思い出巡りパリツアー!」
第14位はクリスチャン・カリオン監督、『パリタクシー』!
作品全体でアイキャッチのように差し込まれる美しいパリの街並み、そして作品としての社会的な裏テーマ。個人的にブッ刺さりまくりの感動作品でした!
この作品は、90歳のおばあちゃんが、施設に入る前にかつての思い出の地を、タクシーを使って回り、運転手にそれを聞かせる、という大筋はそんな内容です。「アクションも何もなく、本当に面白いの?」と思うかもしれませんが、じつはこのおばあちゃん、“驚愕の人生”を送ってきているんです……!
旅番組の極み、ほのぼの会話劇ですが、語り口がいちいちオシャレで、画面もオシャレ。もう、目に優しい、耳に優しい作品となってます。笑
クライマックスは感動的な結末も。これを観た後は、ぜひおじいちゃんおばあちゃんを労わってあげてくださいね。
第13位:『リトル・マーメイド』
【感想】
「事前評判を歌声で黙らせる。圧倒的な歌唱力とドラマチックなミュージック&ストーリー!」
第13位はロブ・マーシャル監督、『リトル・マーメイド』!
公開前に一番言われていたのは、「黒人のアリエルはアリエルじゃない!」といった、心無い意見と批評。しかし、そんな声をものともしない、アリエルのかわいらしさ、そして素晴らしい歌声が印象的でした。
実はアニメーション版の『リトル・マーメイド』を私自身、観たことがなかったうえでの、この実写版『リトル・マーメイド』。楽曲センスと歌声の素晴らしさは、アニメ版でも健在なのでしょうか?
あとはストーリーを知るのも初めてでしたが、もう終始キュンキュンしてました。えぇ、してましたとも。笑
音楽を基調とした作品だけで見れば、この『リトル・マーメイド』は1.2を争えるほどの作品だったと思います。ポップでキュートな海の世界をぜひ。オススメは字幕版です。やっぱりアリエル役に歌声で選ばれてるだけあり、「パート・オブ・ユア・ワールド」は鳥肌モノです……!
第12位:『ゴジラ -1.0』
【感想】
「日本怪獣映画の金字塔。戦後の日本に突如訪れた、最大の負(マイナス)に立ち向かう」
第12位は山崎貴監督、『ゴジラ-1.0』!
『ALWAYS』シリーズでおなじみの山崎貴監督が描くゴジラは、古き良き怪獣映画の面影を残しつつ、さらにそこへとてつもなく質のいいCG技術を組み合わせ、まさに「映画館で観るべき映画」を作り出しました。
この作品の魅力は、なんといってもゴジラの暴れ方、そして与える恐怖をまざまざと見せつけてくるところにあります。映画館全体に響き渡る咆哮の轟音、重厚な足音。そして熱線を放つ際の一瞬の静寂と破壊力!
「これが怪獣映画だ!」と鑑賞する私たちに見せつけてきます。
そしてそのゴジラに対抗するべく、人間が知恵を振り絞り策を練るシーンは、『シン・ゴジラ』でもおなじみです。今回はいかにして、圧倒的な怪獣、ゴジラに挑むのか。
1月よりモノクロ版の公開も決定しているため、もう一度、観に行こうかと思います!劇場で観なきゃ、絶対に損します!
第11位:『K.G.F』
【感想】
「まさにその人生は“バイオレンス”!爆発的な嵐のような男、ロッキーの壮絶たる人生伝!」
第11位はプラシャント・ニール監督、『K.G.F』!
昨年の『RRR』のヒットから、インド映画が日本でも多く公開するようになりました。その中でも、この『K.G.F』はチャプター1.2の同時公開、その総上映時間が5時間半という大ボリューム!笑
ただ、そのボリュームだからこそできる、派手派手アクションがありました!
この『K.G.F』まず最初に言いたいのは、登場人物がとーても多い!みんな似たような顔してるので、覚えるだけで大変です。その登場人物の多さから、公式が相関図を出すレベル。笑
そして、何よりストーリーも登場人物も、とても濃ゆい。歌やダンスはもちろん、アクションやCG技術も、『RRR』に引けを取りません。
また、この長さゆえか、ワンシーン終わるごとに暗転の演出が入るため、インターバルを取りつつ鑑賞することができます。優しい。
「嵐のような男」と呼ばれた、主人公ロッキーの下剋上人生伝。
ぜひ、インド映画が好きになったら観て欲しい一作です!
TOP20~11を振り返って
以上がTOP20~11個人的ベストでした!
『惜しくも』ランキングから外れた作品たちなので、人によっては「こちらの方が面白い!」と思う方もいるかもしれません。
是非興味を持ったら、観てみてくださいね。
年間オススメ続きモノ!
ここからは、2023年に公開された、おすすめの“続きモノ”と、それにつながる前作シリーズを紹介していきます!“続きモノ”というのは、いわゆる『前作からの“続きモノ”』、という意味合いで使っている用語です。
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
【この作品を観る前に!】
〇『ベイビーわるきゅーれ』(2021年公開)
【感想】
2021年公開『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの最新作!
前作もかなり面白い作品でしたが、今回は殺し屋グループが増えたり、上映の尺が伸びたり、グダグダ感が増したり、部屋の装飾が増えたり、前作と比べてパワーアップ!
女子高生×殺し屋という今だかつて見た事の無い組み合わせで始まった、『ベイビーわるきゅーれ』。今回は爽快感のあるアクションに重きを置いており、前作と比べてエグさや、アングラ感が薄くなってきました。万人受けする形を掴んできた感じで、とても良かったです!
あとは会話のどうでも良さもパワーアップ。笑
本当にどうでもいい事しか話さんな、コイツら。
特にお気に入りは、「定食は100円の壁が大きい」という話で5分程度の時間を使ってしまうくだり。この会話伏線も何もないのになんでこんなに面白いんだろう。ホント最高です。癖になる。
気になった方はぜひ1作目、『ベイビーわるきゅーれ』を観てみてくださいね!2024年には3作目の公開も決まってます!楽しみ!
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
【この作品を観る前に!】
〇『ジョン・ウィック』(2015年公開)
〇『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年公開)
〇『ジョンウィック:パラベラム』(2019年公開)
【感想】
キアヌ・リーブスが主演を務めた、伝説の殺し屋『ジョン・ウィック』シリーズの完結作。最終章の舞台はNY、ベルリン、パリ、そして大阪!慣れない日本語を使って会話するキアヌに、アナタもキュンとすること間違いなし。
伝説の不幸な殺し屋、ジョン・ウィック。今まで妻を病気で亡くし、飼い犬を殺され、家をバズーカで破壊され、そして世界中の殺し屋から追われる身になったり……。こんどの『コンセクエンス』では、いったいどんな不幸がジョンに起きるのか?観ているこちらも、ハラハラが止まりません。
そして、このシリーズ何よりの見せ場である、武器を使ったアクションも格段にパワーアップ!銃やナイフはもちろん、日本刀や手裏剣、ヌンチャクに投げナイフ。多彩な武器を使って、敵をバッタバッタと倒していく姿は、観ていて爽快感しかありません!
特におすすめのアクションシーンは、パリの凱旋門付近で戦うシーンです!
気になった方は、1作目『ジョン・ウィック』、その誕生と復活からお楽しみください!最高品質のアクションが楽しめます!
ただ、レイティングはR15のため、お子さんはご注意を。
『search/#サーチ2』
【この作品を観る前に!】
〇『search/サーチ』
【感想】
本編映像を100%PCの画面だけで完結させる、全く新しいミステリーサスペンス、『search/サーチ』の新たなシリーズ!今回も前作と引き続き、本編映像100%をPC画面で行うスタイルはそのまま、クオリティも申し分なし!
全開と変化した点では、今回は母親が行方不明となり、娘がその母親をSNSやインターネットサービスを駆使し、捜索をしていく。インターネットの使い方が、前作のお父さんよりもはるかに知識があり、「え、そんなことできるんだ!」と言ってしまう場面も。
まだまだ、私たちはインターネットの便利さ、怖さを知らないものだと、この作品を通して、痛感させられます。
また、今回のストーリーも、素晴らしいどんでん返しが待っています。鑑賞時には「犯人はあの人かな?」「いやでも、あの人も怪しいし……」と楽しみながら観ることをオススメします!そしてトリックや伏線は、必ず画面の中に。
前作『search/サーチ』を観ていなくても、2は楽しめますが、一応続きモノではあるのでこちらに区分させていただきました!
あと予告、なんだか怖い感じ醸し出してるけど、全然怖くないのでご安心を。ホラー苦手でも全然楽しめる一作ですので、悪しからず。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
【この作品を観る前に!】
〇『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
〇『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年公開)
【感想】
『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』で有名なMCU、マーベル作品のはみ出し者軍団、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目!ノリと勢いだけで度重なるピンチを潜り抜けてきた彼らの物語は、今作で遂に完結です。2023年公開のMCU作品では、随一の高評価を得ている今作は、確かに面白かったです。ただ、……終わってほしくない!!笑
前作と変わらずの点は、流れる音楽の素晴らしさ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は音楽ありきの作品なので、今作もそのスタイルは変わらず、かつ選ばれる音楽が、まぁいい曲ばかり。そして、一作目から観ている方にとっては、最後に嬉しいサプライズが。
ただ、今作を鑑賞するにあたり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』、はぜひ鑑賞しておかなければ、と思います。理由としては、登場人物の一人、“ガモーラ”が「どうしてそんなことになってるの?」という疑問で観進めることとなってしまうので……。
後は、今作の主人公でもあるアライグマの“ロケット”についても、『エンドゲーム』からの関係性が超重要。そのうえで今作が成り立っているため、『VOLUME 3』は「今すぐこれだけ観て!」とは言いだしづらい作品。さらには、今作を観るのに、20数作品のMCU作品を履修しなければいけないので、ハードル超高めです。
ただ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に興味を持っていただけるのは個人的にとても嬉しいので、ぜひこの機会に、一作目を観ていただければと思います!
そして履修済みの方は、もう、今すぐ観てください。
銀河のはみ出し者たち、それぞれの旅立ちと別れ。そして観た後絶対にこう思うはずです。「終わってほしくないよ~!!」
オススメ続きモノを振り返って
以上が、2023年公開の個人的にオススメしたい続きモノでした!
今年はこの他にも、『インディ・ジョーンズ』や『ミッション:インポッシブル』、『イコライザー』に『キングダム』など、数多くの続きモノが公開されました!
都度追いかけて鑑賞したので、もう大変でしたよ…!特にキツかったのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME 3』のために20数本のMCU作品を1カ月足らずで一気観して、上映最終日に駆け込みで鑑賞した時ですね!笑
この後はいよいよTOP5の発表です!
どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。
【くらぶ】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?