中国人に誘われる①

私は何故か、よく中国人から友達になろうと言われる。
いや私は別に美人でも金持ちでも何でもない、ただの小柄な女性である。

シチュエーションは、こうだ。
上海の小汚い食堂で一人で食事をしていると、
母と息子の親子連れが近くの席に座る。
私の食べているのが美味しそうなのか、声をかけてくる。

「ねえ、あなた何、注文したの?」
「ん?これは***よ」

「ふ~ん。ねえあなた、どこの人?※」
「え・・・日本」
※中国人は大体、出身を聞きます。話題作りの一つ。同郷なら盛り上がるし、
違う地方でも「行った事ある」「友達がそこ出身」など共通点を見つけて親しくなるきっかけを見つけます。

「日本!まあ、あなた日本人なの!(息子に向かって)**、日本の子だよ。」(息子は恥ずかしそうにうなづくだけ)

「あなた、どうして中国語話せるの?」
「ああ留学してるから・・・」
「まあ~一人で?親戚や友達は、いるの?※」
「一人で来てるよ^^大丈夫、学校に友達沢山いるし」
「まあ~一人で・・・」

※中国人は親戚や知り合いを頼って出稼ぎに行ったり国外に働きに行く事が殆ど。単独で出るのは先ずない。

「私は王**って言うのよ。浦東に住んでるのよ。また遊びにいらっしゃい」

と携帯電話番号を書いたメモをくれる。

「まあ、有難う!また電話しますね^^」

なんてノリ良く回答する私。

・・・と言いながらで当時は、怖いのと面倒なので
その後、交流する事は殆どなかった。

しかしながら、食堂で二言、三言、話をしただけで外国人に電話番号を渡し
「遊びにおいで」と誘う事は、日本人では先ずないと思う。

この話は1995年、今から約20年前の上海での事。

でも、こんなのは今でも、まだまだある。
次回は、最近のTAXIの運転手との話を。

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