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2019年9月の記事一覧

教養としての懐メロ 【香港カントポップ概論:序】

教養としての懐メロ 【香港カントポップ概論:序】

日本には「歌は世につれ世は歌につれ」という言葉があるけど、音楽や詞が世相を反映するというのは古今東西どこでも同じかもしれない。中国・清代末期の学者、王国維は自身の『宋元戲曲史』の序文を次のような言葉で始めている。

どの時代にもその時代の文学がある。楚の騷、漢の賦、六代の駢語、唐の詩、宋の詞、元の曲、皆いわゆる一代の文学で、後世これを継ぐことのできるものはなかった。(凡一代有一代之文學:楚之騷、漢

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ひとりで吉野家を食べてたら親戚に見られた歌 【居心地の悪い本土主義: My Little Airport私論①】

ひとりで吉野家を食べてたら親戚に見られた歌 【居心地の悪い本土主義: My Little Airport私論①】

「ひとりで吉野家食べてたら親戚に見られた」というタイトルの歌がある。

もう歌詞の中身は、そのまんまだ。主人公がひとりでおいしく吉野家を食べてたら、あんま会ってない親戚が同じ店内にいて、しかもこちらに気づいてしまうのだ。

「ひとりメシ」なんて言葉ができるくらい一人で外食するのも当たり前になったけど、やっぱり依然ハードルはある。気にせずできる人もいるけど、その場を知り合いに見られたりしたら、やっぱ

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