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2021年おすすめ新譜アルバムVol. 14: Cuffboi「Electric Love!」

新譜アルバム紹介Vol. 14です。

今回紹介するのは、兵庫のラッパーのCuffboiがリリースしたEPの「Electric Love!」です。

ジャケ

Cuffboiは兵庫出身のラッパーです。€uffboiと表記されることもあります。

10年代から活動を開始し、20年にはEP「Boi €rown」をリリースします。その後もSoundCloud等での単発での曲の発表やシングル「Earthquake」のリリースなどで活動。同年には2枚目のEP「Cockpit」をリリースします。21年に入ってからも多くの曲を発表しており、今作のリリース後にもシングル「特急列車午前5時」をリリースするなど、精力的に活動しています。

高めの声質で歌うようなフロウを多用するラップスタイルです。作るメロディの音域が広く、また随所で用いるラップのエディットも特徴。サウンド的にはエレクトロポップ的な路線やトラップものなど。

今作はスペイシーなものが中心のサウンドで、その抜群のメロディセンスとポストプロダクションの妙が堪能できる良作に仕上がっています。


1. 無重力FLY

穏やかな雰囲気のトラップ。

手数の多い808や穏やかなシンセが効いたビートで、メロディアスなラップを聴かせる良曲です。ラップのエディットも見事。


2. Haze! Feat. Luvit

ラッパーのLuvitをフィーチャー。

スペイシーなシンセを使ったトラップビートに、二人の歌うようなラップが絡む好曲です。SEのようなアドリブも良い味を出しています。


3. Love cloud Feat. YUNGYU

煌びやかなシンセを使った曲。

手数の多いドラムを用いたトラップで、メロディアスな二人のラップのコンビネーションが楽しめます。YUNGYUヴァースの締めの重層的なミックスがお気に入り。


4. EXPECT Feat. cyber milk, ibu & izolma

今作のベストトラック。

ミニマルなシンセを使ったエレクトロニックなトラップで聴かせる、メロディアスなマイクリレーです。ハスキーな声質のcyber milkのインパクトも凄いですが、急降下するようなメロディがキャッチーなフックを聴かせるCuffboiがベスト。


6. error

ノスタルジックな雰囲気の曲。

涼しげなギターに重厚なシンセや軽快なドラムが絡むビートで、メロディアスなフロウが冴え渡った良曲です。連呼系フックも印象に残ります。

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