2024年おすすめ新譜アルバムVol. 10: DESTIN CONRAD「SUBMISSIVE2」
新譜アルバム紹介Vol. 10です。
今回紹介するのは、フロリダのシンガーのDESTIN CONRADがリリースした「SUBMISSIVE2」です。
DESTIN CONRADはフロリダ出身のシンガーです。
2010年代半ば頃に登場。キャリア初期にはDJとしてミックスを発表し、2010年代後半からシンガーとしての曲をリリースし始めます。2021年には初のアルバム「COLORWAY」をリリース。その後は2022年に「SATIN」、2023年に「SUBMISSIVE」と年に一枚のペースで作品を発表しています。
時折ラップっぽい歌い方も織り交ぜますが、基本的にはスウィートなR&Bマナーの歌声を聴かせるシンガーです。サウンドも1990~2000年代のR&Bを思わせる甘いものが中心。トラップやハウス、ジャズなどの要素を取り入れることもあります。
今作はネオソウル的な路線やTimbalandっぽいノリなどを揃えた、スウィートでいてほんのりと毒気もある快作に仕上がっています。
生っぽい質感のドラムが印象的な曲。
クールなエレピやベースもオーガニックな感触です。ネオソウル寄りのノリですが、華やかな歌声がしっかりと甘さを放っています。
ふうわりとしたシンセが光る穏やかな曲。
低速化されたヴォーカルも交えた2010年以降の匂い強めな作りですが、躍動感のあるドラムがかなり強烈で独特の魅力が生まれています。そこに自然と溶け込むスウィートな歌声も美味。
5. SAME MISTAKE (feat. Alex Isley)
今作のベストトラック。
トラップを踏まえつつも優しいドラムと、美しいピアノが効いたネオソウル系の曲です。Alex Isleyの繊細な歌声との絡みに悶絶必至。
7. IF I LIE
ダンスホールレゲエ要素を取り入れた曲。
低速化されたトースティングのサンプリング(?)と、ドラムパターンにその匂いがあります。しかし心地良いギターと甘い歌声でしっかりとR&Bとしての味をキープ。
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