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おすすめ旧譜アルバムVol. 78: Da Brat「Funkdafied」

旧譜紹介Vol. 78です。

今回紹介するのは、シカゴのラッパーのDa Bratによる1994年のアルバム「Funkdafied」です。

Da Bratはシカゴ出身のラッパーです。

1990年代前半に登場。Kriss Krossへの客演などを経てSo So Def入りし、1994年には本作をリリースします。1996年には2ndアルバム「Anuthatantrum」をリリース。その後は2000年のアルバム「Unrestricted」、2003年のアルバム「Limelite, Luv & Niteclubz」をリリースしますが、以降はマイペースな客演メインでの活動にシフトします。客演ではMariah CareyやDem Franchize BoyzなどのSo So Def関連作を中心に活躍。2016年頃には自身のソロ活動し、現在も現役で活動しています。

高めの声質で落ち着いたフロウや高速フロウなど、多彩なアプローチを聴かせるスキルフルなラッパーです。時代によってはバウンシーなものも取り入れていますが、西海岸Gからの影響を感じさせるメロウな路線を得意としています。

本作はJermaine Dupriが全曲をプロデュースした、実質タッグ作と呼べる作品です。タイトル通りGファンク色の強いサウンドで、そのラップの魅力が堪能できる好作に仕上がっています。


1. Da Shit Ya Can't Fuc Wit

例の高音シンセを不穏に使ったダークなGファンク。

沈み込むようなベースやアグレッシヴなドラムも印象的なビートで、多彩なフロウを器用に用いるラップが光る良曲です。スクラッチも良い味を出しています。


2. Fa All Y'all (feat. Kandi)

パーティ仕様のGファンク。

ブヨブヨのベースに弾けるようなスネアを合わせた軽快な曲です。コール&レスポンスや男声シンガーの歌のフックも楽しく聴けます。


3. Fire it Up

ちょっとテキサスGっぽい匂いがする曲。

客演としての表記はありませんが、男声シンガーの歌をフィーチャーしています。フリーキーなフロウも交えて聴かせるDa Bratのラップ力に痺れる佳曲。


4. Funkdafied (feat. Jermaine Dupri)

大ネタ使いのリラックスしたメロウ。

スムースなエレピにファンキーに唸るギターを絡めたビートで、フックでは男声シンガーがソウルフルに歌い上げる好曲です。本作のベストトラック。


5. May Da Funk Be Wit 'Cha (feat. LaTocha Scott)

シンガーが歌いまくるメロウなGファンク。

クールなピアノや例の高音シンセを巧みに使ったビートに、Da Bratのリラックスしたラップとシンガーの歌が絡む良曲です。G好きの方にはたまらないと思います。


9. Give It 2 You

シンガーがフックを歌う哀愁メロウ路線。

フックの歌声にオートチューンがかかっているようにも聞こえますが、オートチューンが音楽に使われ始めたのは1996年なので違います。曲自体は悶絶級の仕上がりで、オヤGの方はソファに泣き崩れるはず。

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