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2024年おすすめ新譜アルバムVol. 33: Keyon Harrold「Foreverland」
新譜アルバム紹介Vol. 33です。
今回紹介するのは、ミズーリのトランペット奏者のKeyon Harroldがリリースした「Foreverland」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717809390284-BxIf6o4kct.jpg)
Keyon Harroldはミズーリ出身のトランペット奏者です。K-Lassik Beats名義でのヒップホッププロデューサーとしての活動や、D'angelo & The Vanguardのメンバーとしての活動でも知られています。
2000年代前半に登場。プロデューサーとしてMobb Deepや50 Centなどの作品を手掛け、トランペット奏者としてもJay-ZやMaxwellなどの作品に参加します。2009年にはソロ作「Introducing Keyon Harrold」をリリース。以降はD'angelo & The Vanguardの2014年作「Black Messiah」や2017年のソロ作「The Mugician」などを発表しているほか、ゲストミュージシャンとしてBig K.R.I.T.やMac Millerなどの作品に参加しています。
オーセンティックなジャズ作品も残していますが、「The Mugician」などではヒップホップ以降のグルーヴを備えたハイブリッドなジャズを聴かせていました。自身で歌うこともあります。ネオソウル好きの方にもおすすめできるアーティストです。
今作はラッパーやシンガーの客演も多く迎え、ヒップホップ的なノリも交えて聴かせる穏やかでメロウな快作です。今作にも参加しているRobert Glasperなどが好きな方は是非。
1. Find Your Peace (feat. Common, Jean Norris-Baylor & Robert Glasper)
Chris Daveがドラムを叩くヒップホップ色の強い曲。
優しいピアノにJean Norris-BaylorとKeyon Harroldの暖かい歌声が乗る、繊細な良曲です。随所で聞こえるスクラッチも絶妙。
2. Beautiful Day (feat. PJ Morton)
ちょっとアフロビーツっぽいドラムパターンの曲。
PJ Mortonが歌とピアノを担当したネオソウル路線です。ソウルフルで誠実な歌声とトランペットの絡みが美味。
Chris Daveがプロデューサーとしてもクレジットされたインスト。
スナップっぽい音をループ感強めに使いつつ、手数多めで自由度の高いドラムも聴かせる曲です。しかし主役はトランペットという印象。
4. Foreverland (feat. Laura Mvula)
Keyon Harroldも歌うネオソウル色強めの曲。
ピアノはRobert Glasper、ドラムはChris Daveの鉄板の布陣です。Laura Mvulaのソウルフルで美しい歌声も素晴らしいですが、ミュージシャンの見せ場もきちんとあります。
5. Well Walk Now (Perseverance)
哀愁漂うインスト曲。
ラッパーやシンガーの客演は入りませんが、ドラムなどにヒップホップっぽいニュアンスもあります。トランペットが沁みる好曲。
MALAYAがソウルフルに歌うネオソウル風味の曲。
Chris Dave印のよれ気味のドラムや、ループ感強めなピアノが効いたヒップホップ寄りのグルーヴの曲です。トランペットソロなどジャズとしての魅力もあります。
9. Pictures
Keyon Harroldの歌も聴ける哀愁曲。
ドラムの使い方が控えめで、グルーヴというよりはメロディの美しさと表現力で聴かせるような曲です。歌もトランペットも優しく入ってきます。
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