2024年おすすめ新譜アルバムVol. 29: LNDN DRGS「Affiliated 2」
新譜アルバム紹介Vol. 29です。
今回紹介するのは、Jay WorthyとSean HouseによるヒップホップデュオのLNDN DRGSがリリースした「Affiliated 2」です。
LNDN DRUGSはカナダ生まれで西海岸を拠点に活動するラッパーのJay Worthyと、カナダ出身のプロデューサーのSean Houseによるデュオです。
これまでの活動や音楽性については以前書いたこちらを。
この後は2020年にアルバム「Burnout 4」、2022年にSean Houseが全曲プロデュースしたJay WorthyとLarry Juneのタッグ作「2 P’z in a Pod」をリリースしています。
また、Jay Worthyについては以前インタビューも行いました。LNDN DRGSの話も聞いています。
今作は2019年作「Affiliated」の続編で、Gファンク風味のループ感の強いLNDN DRGSサウンドに多くのゲストを迎えた良作に仕上がっています。
1. Bark Loud
客演なしのシンプルな曲。
ブリブリのベースやソウルフルな女声シンガーの歌声が印象的なビートで、ひたすらラップを乗せていくGな曲です。フックも控えめ。
3. Not for Sale (feat. Kokane)
ウワモノを抑えめにしてベースとドラムで聴かせるような曲。
少しだけ甘いシンセが入りますが、基本的には硬派なエレクトロファンクです。KokaneのPファンク直系の歌声もばっちり。
4. Bolt 45 (feat. Clyde Carson)
1980年代R&Bっぽい匂いがするメロウ路線。
穏やかなシンセと弾けるようなドラムを用いたビートで、リラックスしたラップを聴かせる良曲です。Clyde Carsonのクールなラップとも好相性。
6. Amalfi Drive (with Leven Kali, feat. Compton's Most Wanted)
今作のベストトラック。
メロウなウワモノをループした、LNDN DRGSマナーでありCMWマナーでもある曲です。ジィーア。Laven Kaliのスウィートな歌声にも悶絶必至。
弾けるようなドラムが効いたメロウ。
暖かいサックスや液体を注ぐ音(?)も印象的な暖かい曲です。Lil' Kekeの切れ味と渋味のあるヴァースも見事。
11. Sepulveda (feat. Trae tha Truth)
ちょっとヴェイパーウェイヴ感もある曲。
1980年代R&B的な煌びやかさを、やや不穏に使ったメロウな曲です。Trae tha Truthの深みのある低音がさらにシリアスな空気をプラスしています。
13. Heathrow Bound
男声シンガーの歌が目立つ曲。
客演を迎えないLNDN DRGS単体の曲です。ブギー系のシンセと軽めの808を用いたビートと(歌と)、Jay Worthyのウェッサイマナーのラップのコンビネーションが堪能できます。
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