第1種指定大学院・第2種指定大学院・専門職大学院の違いとは?
この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院受験に興味がある方
臨床心理系の大学院を受験しようと考えた時に出会うのが、「第1種指定大学院」「第2種指定大学院」「専門職大学院」という言葉です。
それぞれの違いをご存じでしょうか。
第1種指定大学院
第1種指定大学院は、もっとも数の多い大学院です。
学内にカウンセリング施設があるため、在学中からケース実習としてクライエントと関わることができます。
学校にもよりますが、研究もしっかりやるところが多いイメージです。
第2種指定大学院
第2種指定大学院の特徴は、学内にカウンセリング施設がないので、在学中はケースが持てないことです。
ゆえに、「臨床心理士試験を受けるまでに一年間の実務経験が必要」となります。
ただ、就活の際の条件は第1種指定大学院と変わらないので、気にしないという方も多いかと思います。
どういうことかというと、臨床心理士試験は修了した年の10月におこなわれるため、結局どの大学院へ進んだとしても就活時には「資格取得見込み」の状態になるのです。
たとえば、2024年3月に修了予定の場合のスケジュールを考えてみます。
就活開始=2024年1月(※開始時期は人によります)
就職(資格取得見込みとして)=2024年4月
臨床心理士資格試験=第1種・専門職の場合は2024年10月、第2種の場合は2025年10月
合格した場合、臨床心理士資格の発効=第1種・専門職の場合は2025年4月、第2種の場合は2026年4月
というわけで、第1種・専門職であっても、一定期間「資格取得見込み」として働くことには変わりありません。
資格取得見込みでの就活については、以下の記事もご覧になってみてください。
また、第2種指定大学院の場合、実習がない分自由になる時間も増えますから、仕事や家事・育児をしながら通学する方にはメリットかもしれません。
専門職大学院
専門職大学院は、実習に力を入れている大学院です。研究を頑張りたい人、博士課程に進みたい人には不向きかもしれません。また、数も少ないです(日本全国で6校のみ)。
逆に、大学院を出たらすぐ働きたい人にとっては、在学中からケースや検査の実施経験が豊富に積めるというメリットがあります。
正直、そこまで重要ではない気がする
以上のように、第1種・第2種・専門職でいくつかの違いがあります。
ただ、どの大学院でも深い学びを得られることには変わりありません。
大切なのは大学院の種別よりも、自分が大学院で何を学びたいか、将来心理士としてどう働いていきたいかだと思います。
ちなみに私は、①興味のある分野の教授がいるか否か、②どんな実習先が用意されているかという軸で志望校を決めました。
こんな決め方もありです。よろしければ参考にしてみてください。
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