【修了考査】何から始めれば良いの?
みなさん、こんにちは。
今回は「修了考査の学習って一体何から始めれば良いの?」というテーマで書いてみようと思います。
私が学習初期に取り組んだことは、次の3点に集約されます。
(補習所の考査や課題研究をクリアすることについては、特に言及しないこととします。)
①予備校の修了考査対策講座に申し込む
修了考査の学習は、限られた時間・情報のなかで効率よく進めていくことが必要です。現状受験生の大半が予備校を利用している以上、ここはそれに倣って予備校の講座に申し込むことをお勧めします。費用は大体15万円ほどですが、すぐに回収できると思いますので、思いきって払ってしまいましょう。
現在修了考査講座を開講している予備校はTAC・大原・CPA(2021年3月開講)となっているので、皆さんの使いやすいところを選んでいただければ大丈夫だと思います。ちなみに私の周りはTACに申し込んでいる方が大半だったので、私もTACを選びました(論文式試験まではCPAでした)。予備校の選び方は、別の記事で詳しく書いてみようと思います。
②学習計画を立ててみる
修了考査は仕事をしながらの学習が前提となるものであり、学習計画の立案が論文式試験まで以上に重要になります。計画を立てるにあたっては、最低限以下のポイントを確認しておくことをお勧めします。
・繁忙期はいつ頃か
・主査などの重要な役割を任される可能性があるか(あるいはすでに任されているか)
・試験休暇を取得することはできるか
・論文式試験や補習所考査の成績はどうだったか
・自分は要領が良いタイプといえるかどうか
・どういう状況で直前期を迎えたいか
私自身の学習計画・スケジュールについては、別の記事で詳しく書いてみようと思います。
③過去問に軽く目を通してみる
効率良く学習を進めるには、まず敵を知ることが大切です。過去問は日本公認会計士協会のHP(直近5年分)や各予備校の配布資料(直近3・4年分)で確認することができます。
過去問の使い方について、学習の初期で利用する方と直前期に力試しとして利用する方に分かれると思いますが、個人的には前者をお勧めします。解くのに時間がかかりますし(直前期は他にやることがたくさんある)、出来が悪かった場合にモチベーション低下につながりかねないためです(難しいので出来は悪くなりやすい)。
過去問を見るときは、以下のポイントを確認すると良いでしょう。
・配点、出題形式
・回答箇所
・出題されやすい論点
・各科目の特徴(論文式試験との違い含む)※
※具体例(個人的な意見)
・会計実務:
計算は論文式試験とほぼ同じ。理論は、理論的な背景はあまり問われず、基準の内容がそのまま問われる。あとはIFRS対策が必要。
・税務実務:
全体として範囲がかなり広くなっている。しかし回答箇所が多めで平易なものも含まれているので、部分点を積み上げていきやすい。計算は税務仕訳も問われやすい。理論は計算過程を文章で書かせるようなものが多い。
・監査実務:
各規定の趣旨や背景よりも、規定の内容をそのまま(もしくは当てはめて)書かせる問題が多い。法令集を持ち込めない以上、ある程度監基報の暗記が必要になる。
・経営実務:
前半の経営分析は論文式試験とほぼ同じだが、M&Aやコーポレートガバナンスなども見ておく必要がある。後半のITは修了考査で初めて学習するものが大半。IT監査に関連する内容が多く出題されている(令和2年度はイレギュラーだったと思います)。2時間で解ききるのは意外と大変かもしれない。
・職業倫理:
論文式試験の知識をベースに上乗せするイメージ。時間をかけない人が多いようだが、一方で足切りリスクが高そう。
いかがでしたでしょうか。みなさんの学習のスタートに少しでもお役に立てれば幸いです。
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