家を建てる話②

ランニングコスト

まず、家を建てて以降にかかる費用の中で大きいものに着目した。

修繕費用が高いものは当初から資金繰りの中で考慮しておかないといけない事項であることと、修繕費用が高いものは家の中で劣化しやすい部分であって、将来の耐久性の面でも考慮が必要だと考えたからである。

その観点で調べると、一般に、戸建住宅のランニングコストで高いものは、外壁と屋根の修繕であることがわかった。

一般的な住宅(というものが何かはさておき)であれば、この2つの修繕費用が10年おきに300万円ほどかかり、30年で見れば1,000万円程度かかるようである。
相当な額である。

外壁

積水ハウスは構造躯体として、鉄骨造か木造かを選ぶことができるが、両者で外壁が異なる。鉄骨造ではダインコンクリートという材質が用いられ、木造ではベルバーンという陶器の外壁が用いられる。

ダインコンクリートは、30年間メンテナンスフリーで保証されており、痛み具合によっては30年経過時に200万円程度の修繕費用がかかることもあるといった説明であった。

ベルバーンは、陶器であるために定期的な修繕の必要性がなく、永年メンテナンスフリーということである。ただし、目地の部分は修繕が必要であるため、30年経過時に100万円程度の費用がかかることもあるようである。

このように、外壁のメンテナンス費用の点からは、積水ハウスの中でも木造にメリットがある。

どちらにしても、一般的な住宅では30年で700万円程度かかるところが、100〜200万円程度に抑えられる点で、ランニングコストは抑えられるということである。

屋根

屋根については、北海道では一般的な住宅は金属で覆われているのに対して、積水ハウスでは防水シートが用いられることになる。

金属屋根は塗装が必要であることから、外壁と同様に10年程度で塗り直しが必要となり、100万円程度に費用がかかるとのことである。これは外壁の修繕の際に足場を組むことから、どうせなら屋根の部分も修繕してしまう方が良いということもあり、外壁修繕時に同時に発生するコストとなる。

積水ハウスの場合は、金属ではないことから塗装の必要性がなく、また外壁の修繕も少なくとも30年間は行わないこともあり、屋根の防水シートの修繕も30年は行う必要はなく、傷み具合によって30年経過時に100万円程度の費用がかかることもあるといった説明であった。

この点においても、一般的な住宅では30年で300万円程度かかるところが、100万円程度に抑えられる点で、コストの優位性があるようである。

まとめ

ランニングコストの大きい外壁と屋根について考察してみたところ、一般的な住宅が30年で1,000万円の修繕費用が必要なのに対して、積水ハウスであれば、200〜300万円程度に抑えられるとのことである。

一般的な住宅のコストについては調査が必要であるものの、戸建だからといってマンションのように修繕積立金が不要ということはなく、高額のランニングコストがかかるのは間違いがないようである。

住宅購入に際しては、イニシャルコストだけではなく、ランニングコストの観点からも検討をしておくことが必要である。

続く

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