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【全文無料】【MH3ドラフト後期ガイド】プラン&優先度で見るアーキタイプ解説

前略 MH3のクイックガイドも好評をいただきたので追補版として環境後期解説を書いたぜ!
以下の温度感の方を対象としている。

・アリーナオープンの初日を抜けたがそんなにドラフトは触ってない。
・来月の予選権利に向けてリミテミシックを目指しているが、ちょっと別視点でヒントが欲しい。
・MH3環境が楽し過ぎたので振り返りとして他人の感想も見てみたい。



忙しい人向けの乱暴な結論

環境初期からの概括については前回記事を参照してもらいたい。

環境後半では以下の変化が見られた。

  • 緑の優位性が知れ渡り、競合リスクの高い色となってしまった。

  • 各アーキタイプの最適構成が普及し、下位アーキの平均パワーが上がっている。特に青黒は躍進といっていいほどの伸び率を見せる。

  • 前回はファーストカラーに白赤緑の3色を推していたが、青黒という明確なボーナスができた以上、黒以外のどれかをしっかり主張できれば十分優秀マルチコモンを積極的に確保して下家との早期協調が理想。

  • 個人的な感覚を踏まえたオススメ順を敢えて記すなら
    白>青≧緑≧赤

17lands様の色分析 -後半ver-

※(2024.07.01~21の集計・タッチカラーありデッキ合算)
※元データは当然17landsの統計ツール使用者の集計値のため、アリーナ全体からは若干歪みがあることに注意

前半で二強だった赤緑と赤白は依然として高い数値を誇っているものの競合の煽りを受けて勝率を下げている。
赤緑の下げ幅は順位変動が起こるほど顕著。緑の競合リスクが数値にも表れていると読みたい。
一方で非緑の不人気アーキタイプは青黒を筆頭に明確な改善を見せている。

個別アーキタイプ解説(勝率順)

概況は延べ終えたので各アーキタイプについて所感を記していく。
指標と肌感をベースにコモンを重要度の高い順に左から並べてあるので考察のきっかけとして欲しい。

赤白(期待パワーA 入りやすさB)

  • 勝率・占有率ともに1位となった、真の王者。

  • アグロアーキ専用カードが多めなため、緑より競合への許容度がある。

  • 非生物呪文はどれも及第以上の性能なので、除去に割くピック手番は最低限にし、優秀な低マナ生物の束を作る覚悟でピックしたい。

  • 序盤からタイトに動きたいのでフェッチランドの採用(タッチカラー)はしない方向が望ましい。

  • 白の優秀生物中心のピックから入るパターンが主流。
    しかしながら許容人数とリターンの高さから決め打ち気味に1パック目序盤からガッツリ2色ピックする価値があると思っている(1-1、1-2で《電達ゴブリン》以外に目ぼしいカードが無くていったん足を突っ込んでおくなど)

  • 赤メインピックからも入り得るが《蓄電虫》以外の赤の低マナ生物がアンプレ寄りなのでちゃんとアグロに仕上がるかに注視しながら舵を切りたい。

赤緑(期待パワーS 入りやすさC)

  •  知れ渡ってしまった最強カラー。
    序盤の加速要素、加速したあとのデカブツ、相手のボムを潰すための除去、といったすべての要素が高水準。
    だが、裏を返せば替えが効かないパーツの集合体であり、ピック手数に余裕が無く、競合の煽りをガッツリ受けてしまう。

  • 緑メインのピックから運よく空いた赤を補色にして入ることが多い。
    《蛹》はタッチでも性能充分なので無理に補色を赤にして協調を崩すのはリスキーと考える。

  • 赤メインから参入して攻め寄りのパーツがノイズになるパターンに注意。
    特に2マナ生物は赤側にデッキに合ったプレイアブルコモンが無いと思った方が良い。

青白(期待パワーA- 入りやすさA-)

  •  お買い得カラー第一位。
    赤白ほど速度は出ないが飛行での攻撃がメインになるので地上が封鎖されることにそれほど焦らなくても済む。
    緑の到達持ち生物の競合率が上がった恩恵を間接的に受けている。

  • 白メインから入って赤を補色にできない流れでの最有力候補。
    1-3から1-5あたりで《ガーゴイル》が見えて積極的に舵を切るパターンもあり。
    この場合は地上を殴る前提の生物(特に《スリス》)が腐りやすいので注意してマナ域を埋めたい

  • 青の高指標カードを摘まんでいく流れからも自然に構築していける。
    しかし攻め手となるカードは《ガーゴイル》を含めて白の方が優秀なので最終的な生物ラインを強く意識してピックを進めたい。

緑白(期待パワーB+ 入りやすさA)

  •  平均パワーが高いためにゲームプランに悩むカラー。

  • 緑メインのピックから白の高指標カードを摘まんでどっしり戦うのがパターンA。
    環境が進んでパーフェクト赤緑の比率が下がったおかげでやりやすくなった。白側にはゲームを決め切る高カロリーカードが無いことに注意してピックを進めたい。

  • 白メインから参入して赤も青も混んでいる時に《犬》で殴るプランを中心に据えるのがパターンB。他アーキではパフォーマンスを出しづらい2種のコンバットトリックが輝く。
    性質上インスタント除去のリスクを強く負わされる。
    指標がやや振るわないがアリーナオープンを含めた卓ドラ要素のある環境ではやってくれるのではないかと思っている。

青黒(期待パワーA 入りやすさB-)

ドローソースが足りない時は現場判断で優先
  •  今をときめく青のボーナスカラー。
    《こそサク》の圧倒的性能を前面に押し出して戦う。
    事実上専用アンコの《愚鈍な徴兵》も追加の《こそサク》と同等以上の力を感じる。
    《渇きの神》も事実上専用カードであり、こいつのおかげでギリギリのライフレースを制すことも多い。

  • 青メインでピックスタートできているなら《徴兵》《こそサク》を見た瞬間積極的に参入したい。

  • 黒メインは基本的にリスク過多と考えるが序盤のまともな指標のカードが黒に寄っているなら可能な限り青黒に寄せていきたい。

  • ギミックの中心であるドローソースのカウントに注意する。
    《腸抜きの洞察》は高いカードではないが3rdドロー達成の筆頭なので優先的に確保したい。《改造機》の1枚目も同じ。

青緑(期待パワーB- 入りやすさA-)

《蛹》の指標が高すぎるため仕方ない
  •  伝統的ファッティカラー。
    ここから勝率的には大差の無い負け組ゾーン。
    その中では一定シェアを誇るアーキであり、緑のオーバードラフトリスクを示している。

  • 後半性能に特化しすぎた2色のため2マナアクションの確保に全力を注ぎたいが、緑が混んでいると重い所も枯れてしまうことがあるので難しい。
    テンポとライフを得られる《恐ろしい襲撃》も高くて辛い。

  • 緑メインのピックから青を補色にするのが自然。

  • 青メインから入る場合は特に序盤を支えるカードの優先度を上げてピックしていきたい。

青赤(期待パワーA 入りやすさE)

  •  卓一なら最強になれるかもしれないアーキその1。
    エネルギーに極端に寄せたギミックが多く、噛み合った場合の爆発力は環境随一。
    ただし必要な専用カードがアンコモン以上前提であり、構築にも運用にもリスクが伴う。
    基本のゲームレンジは後ろ寄りであり、アグロに押し切られたり、同帯域の巨大エルドラージを捌き切れなかったりと環境的にも逆風。

  • 《電気放出》を摘まんだ所から青が安いのを見て入るイメージだがパターンを語れるほど経験値が無い。

赤黒(期待パワーA 入りやすさD)

《不可視の一瞥》がリソースと装備先とチャンプブロッカーを用意してくれるナイスデザイン
  •  卓一なら最強カラー筆頭。
    専用マルチコモンの中でもトップクラスのパワーを持つ色だと思うが、周りを固める生物にアンプレが多すぎる。

  • 赤メインピックの《蓄電虫》を最も活かせるアーキではある。ピック要求がかなり高水準なことを覚悟して舵を切りたい。

  • 序盤のまともな指標のカードが黒に寄っているパターンの次善候補でもある。いずれにせよ赤と黒の上澄みを独占してやる気概で参入する。

白黒(期待パワーB 入りやすさC)

  •  不遇アーキの片割れ
    マルチコモン含めて黒の生物水準が低すぎることが厳しい。
    白への依存度が高すぎてピック要求が厳しくなってしまう。
    それ以外は他の白デッキと変わらないのでたまたま白単気味の席に座った時は恐れすぎずに舵を切って良いと思う。

  • 序盤から黒の上澄みを独占できている時も然り。

黒緑(期待パワーB- 入りやすさC)

指標を踏まえるとこうなるんだから仕方ない
  •  不遇アーキその2。
    やはり黒の生物をアテにできないことによるピック要求の厳しさがある。
    専用マルチたちの潜在能力は悪くないものの、順応が軽いインスタント除去で容易に咎められてしまう環境となっているのはまさに不遇。

  • 積極的に黒緑に行くことは考え辛いが、黒の不人気周知により上澄みを独占するパターンは増えつつある。
    ゲームプランと生物評価を厳しく意識しながら最善手を見つけて行って欲しい。


終わりに

今回も駆け足で仕上げたつもりですが各アーキに対して言及すると、それなりの分量になってしまいました。
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