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帝王学の書「貞観政要」から学ぶ組織運営のヒント ~ ③批判をする前に

現代の組織運営でも役に立つ貞観政要の話です。
貞観政要は7世紀の唐王朝で名君とされる太宗の問答の記録。

現代人にもわかりやすいよう原文にこだわらず、私の勝手な判断で表現を作り替えておりますことご容赦ください。

ある日、太宗が部下たちにこんなことを言いました。

気がついたときは私に遠慮なく諫言(いさめること)してほしい。そして、君たちも部下の諫言を喜んで受け入れてほしい。部下の意見が自分の考えと食い違っていても拒絶してはならない。部下の諫言を受け入れない者が、どうして上司によく諫言できるであろうか。

他人を批判するけれど、他人に批判をさせない人。

そういう人ではだめですよと、いう意味ですね。

自分は人の意見を聞いているよ
と言っている人が、他人の話を聞くとき、不愉快な話題になると険しい表情になったり、貧乏ゆすりをしたり、イライラした態度を取ったりする。

それでは部下は本音を言いにくい。

これに本人が気がついていないと、自信満々だから余計にタチが悪いです。

耳障りのよい話だけ聞いていたい

その欲求に勝てる人になるのは、とても難しいことです。

聞きたくないという気持ちが無意識に態度に出てしまわないためには、どんな話でも聞こうという前向きな気持ちにならなければなりません。

前向きということは、あらゆる情報から逃げないで素直に受け入れる覚悟をするということです。

これができる人はたいしたものです。

<自分への批判を受け止められない人>には<他人を批判をする資格はない>と思っておきましょう。


ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 <(_ _)>