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リリース25周年記念日にLUNA SEA『NEVER SOLD OUT』を聴く

25年経った今聴き返しても、未だ色褪せない魅力を放つライヴ盤。


基本情報

アーティスト: LUNA SEA
アルバム: NEVER SOLD OUT
フォーマット: ライヴアルバム
リリース年: 1999年5月29日
録音: 1991年12月30日〜1998年12月24日
ジャンル: オルタナティヴ・ロック、ヴィジュアル系

概要

LUNA SEAの結成10周年を記念した作品。
現メンバーになって初めて行ったライヴからちょうど10年となる日にリリースされた。
過去10年間のライヴからメンバー自らピックアップされた音源で構成されたCD2枚組。

本作の特色、及び魅力

音源の収録日は殆どが1994年以降に固められているものの最大で7年もの開きがある。

・録音品質のギャップを埋めるプロダクション
・初心者からコアなファンまで楽しめる選曲
・ライヴを意識した曲順

こうしたコンセプトは、曲間のフェードアウト/フェードインといった難点を補って余りある"ライヴ感"をリスナーに体感させることに大きく寄与している。

個人的な聴きどころ

・「LOVELESS」〜「Déjàvu」
LUNA SEAのライヴにおけるオープニングの鉄板。特に「LOVELSS」はサウンドのダイナミズムがモノをいう曲なので、アルバムの品質の高さを最初から物語っているとも言える。

・「SANDY TIME」
1992年の音源。9分半に及ぶ演奏の大半がギターソロで、スタジオ盤より遥かにディープな世界観を堪能できる。

・「SILENT NIGHT〜MOON」
『真冬の野外』からの名演。RYUICHIのビブラートと終盤のシャウトはキャリア史上のハイライトといっても過言ではない。

・「SHADE」
本作最古となる1991年の音源。RYUICHIの若々しい歌い回しは、全編の中でも最も狂気を感じさせる。

・「RA-SE-N」
遅い曲をより遅く演奏することで、よりグルーヴが深淵になるバンドの持ち味がよく現れている部分。特にスケールアップしたSUGIZOのソロとRYUICHIの絡みは絶品。

・「IN FUTURE」
スタジオ盤より遥かにテンポアップしたハードコアな疾走感がクセになる。スタジオ盤にはもう戻れない。

・「PRECIOUS...」「WISH」
アンコールの二大定番曲。ライヴで演奏され続けることで育った曲であり、特に終盤はアレンジスキルをダイレクトに堪能できる展開に仕上がっている。

総括

DISC1、DISC2と分けて聴いても支障のない構成であるが、気がつけば147分があっという間だった。

多くの場合ライヴ盤は初心者に向かないが、本作は初心者からファンまで楽しめる充実した内容。

バンドが常にプロ意識を持ってプレイし、楽曲を進化させ続けてきたことがよく伝わってきた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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