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#047【絵本】どろぼうがっこう(+どろぼうがっこう ぜんいんだつごく/だいうんどうかい)

今日もほっこり絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



はじめに

こちらは以前から読もう読もうと思っていたかこさとしさんの絵本。
忘れていたところをコメントいただいて思い出しました(#^^#)続編の2冊も一緒に♪



今日の絵本

『どろぼう がっこう』
『どろぼう がっこう ぜんいんだつごく』
『どろぼう がっこう だいうんどうかい』
   かこさとし おはなしのほん―4,15,16

作・絵/かこ さとし
発行所/偕成社(1973,2013,2013年)




感じたこと

続編の2冊は『どろぼうがっこう』が出版されてから40年後!!

毎晩子どもたちに読み聞かせするお父さん方から「ぜひ続きがほしい」と多くの声が上がって取り掛かったそうですが、牢屋に入った泥棒たちをまずは脱出させねばならなかったそう(笑)

日本だけではない脱獄記録を調べられたそうで(さすが!!)、そこで得た情報や知識と、かこさんの知恵で、今までにないすばらしい脱出を書いて手本になったりしたらと悩んで迷って描き直して40年かかってしまったそうです。
取材や調査が命。そこから生まれるリアリティこそ良い作品を生む。岸辺露伴先生もそう言ってたなぁ~。
読者と作品への愛。かこさんのそういうところもスキです^^脱獄のおはなし、最高でした。


「悪いことをしてはいけません!」と親に言われている子どもたちにとって、どろぼうのがっこうなんて興味がないはずありません。
キャラクターもちょっとズレてて、おもしろい人たちばかり。こんな絵本ならお父さんも毎日楽しく読んであげられます^^

原作は乱暴に走り書きした子ども会用の紙芝居。
子供たちのかなりの反響に、時間のないのをいいことに乱暴な絵で作ったことを後悔すると共に、かこさんはあとがきでこう仰っています。

わたしはかれらが表面上のきらびやかなケバケバしさや豪華さにひかれるのではなく、もりこまれた内容の高いおもしろさを求めているのだということを、子どもたちに教えられたのです。

『どろぼうがっこう』あとがきより


「いつも子どもたちから教えられている。子どもたちが私の先生」と未来のだるまちゃんへでも書かれていました。これがかこさんの原点の一つなのかもしれません。


とにかくたのしくて、ユーモアがあっておもしろい。
運動会のプログラムもちゃんとどろぼうがっこう用。
「ニセ札わたし競争」や「空中逃走鈴わり」「ぬき足体操」なんて凝りようです^^
そしていつも最後は、思いもよらない展開で笑いを誘ってくれます。


「どろぼうさんもホントはみんないい人だね」なんてお父さんに話す子供たちも居ますよね、きっと^^

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