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わが家の英語教育【おうち英語】①

おうち英語のバイブル

わが家では「高3で海外の大学に出願できるレベルの英語力をつける」を目標に、なるべく低予算で英語教育をしています。私が主な指針にしている本は次の2冊です。

英語教育の本は20冊くらい読みましたが、「自分の子供はこういう方法で英語ができた!」というような子育て本が多い中、上記2冊の著者は、英語の予備校を経営しており、様々なお子さんを観察した結果とアカデミックな情報に基づいて、英語教材を作成している点で、情報が信頼ができます

また、家庭での英語学習は、例えば帰国子女のような場合や、片親が英語話者で片親が日本語話者などのようなバイリンガル環境での英語教育について述べた本が多いのですが、この本は読者として日本で生活するモノリンガル環境の家庭を想定しているのも魅力的です。

この2冊を基本方針にして、このブログ(おうちえいご園)も英語教材選びの指針としています。ディズニー英語システム(DWE)の一部を中古で買い、Super Simpleなど無料教材をうまく利用するようなプランでは参考になると思います。特に、中古DWEに関する記事は非常に有用です。正規購入を迷っている方はぜひ読んでほしいです。

英語教育は何歳からはじめるか?

何歳から学習しても英語は身につけられますが、学習アプローチが異なってきます。スタート年齢が若い場合は耳からの音声インプットを重視し、文法やライティングは後回し。遅い場合(10歳以降)は、文法学習を並行して行います。

だから「0歳から英語教育を始めている」といっても、赤ちゃんにドリルを解かせている訳でも、ネィティブの英会話教室に通っているわけでもありません。ひたすら家で音を聞かせているだけです。

ただ0歳から始めると、2歳くらいまで英語の発語は期待できないため、信念を持ってやらないと続きにくいと感じています。子供の反応がしっかりないと、続けるのが辛い人には2〜3歳から始めてもいいと思います。

上記の指針にしている本の一冊も、3歳くらいから始めることを推奨しています。

妊娠中や0〜2歳の段階での語学教育については、ここで是非を論じるつもりはありません。ただし僕には、そこまでの早期教育が必要だと断言する自信はありません。一方で「子ども英語ロードマップ」が「3歳」からスタートしているのには、それなりの理由があります。ちょうどこれくらいの時期から、子どもに少しずつ好き嫌いが芽生えてくるからです。(中略)いちばん大切なのは、英語が「好き」「楽しい」という感覚を持ってもらうこと。そのため、「英語が好き」のとっかかりになるものが形成されてからのほうが、取り組みの効果は出やすくなります。それを考えると、2歳は少し早すぎるかなというのが僕の実感です。『ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語』斉藤淳

また、0歳から英語教育を始めて、日本語の発語が遅れてしまった場合、「英語の音を聞かせているから?」と不安になる親御さんもいます。それについては、こちらのブログ記事に意見がまとまっていますが、発語に問題がないと確認できた2歳から始めてもいいでしょう。

私の個人的な経験ですが、20代の時に、英語の音を聞くだけでリスニング&スピーキング能力が飛躍した経験があるので、「毎日音を聞かせるだけ」を続けられています。

ちなみに私がこの時試した方法は、"parrot's law"というものでしたが、ちゃんとした紹介をあまり見かけないんですよね...。時間もお金もいらない方法で、オススメなんですが、その本は実家にあってAmazonではみつけられません。唯一のブログ記事がこれです↓

0〜2歳まで(現在の取り組み)

歌をかけ流す(Phonemic Awareness)

『世界で活躍する〜』の船津さんの本に従って英語歌をかけ流しています。

日本では「フォネミック・アウェアネス(phonemic awareness)」指導はあまり普及していないので、(乳幼児がいる場合は)ご家庭で実践することをお勧めします。英語の特徴である韻を踏んだリズミカムな語呂(ライム)の良さは、単語を構成する音を聞き分ける耳を鍛えてくれます。この経験が豊かなほど、本格的にフォニックスを習い始めた時に、抵抗なく音から文字の世界に入っていくことができるのです。『世界で活躍する英語力の育て方』船津徹

曲の選定基準としては、①手遊び歌、②英語圏の定番の歌、③季節にあった歌などが主な基準です。

最低でも10曲以上のプレイリスト、あるいは30分〜1時間程度の動画を見つけてかけ流すようにしましょう。1つのプレイリストは最低1週間は繰り返しかけ流してください。動画の場合、画面を見せる必要はありません。『世界で活躍する英語力の育て方』船津徹

船津氏が著書でオススメしていた英語の歌のリストは以下の通りです。

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例として、最近我が家でかけ流しているプレイリストです。グー、チョキ、パーで何つくろう〜♪の手遊び歌など。"Rain, Rain, Go Away"は、梅雨時に歌うのがちょうどいい雨の歌です。

動画

「2歳未満の乳幼児はテレビの視聴は避けるべき。(米国小児科学会提言)」だそうですが、我が家では以下の場合に限って動画視聴を解禁しています。

(1)台所仕事をする時(2)どうしても不機嫌で、気をそらしたい時

動画内容は上記の歌の動画と、Catie's Classroom、ディズニー英語システム(DWE)のプレイ・アロングです。うちの子は、0歳から英語の歌をかけ流しているからか、純粋に英語の動画を楽しんでいます。意味がわからないからと、拒否することはありません(この辺は個人差があるようですが)。

ちなみにCatie's Classroomのこの動画で、うちの子は"apple", "banana"と発語しました。

絵本の読み聞かせ

以下の本を参考に、絵本の読み聞かせをしています。

ポイントは、「繰り返し読む」という点にあります。何度も何度も読んでいるうちに、ママだけでなくお子さん自身も英文をどんどん覚えていき、いずれ日常場面で使えるようになるからです。一方、繰り返し読まずに、新しい本をどんどん与えてしまうと、英文を覚えることができないので、「なんとなく英語の絵本に慣れる」ことはあっても、「英語を話せる」ようにはなりません。『1日5分からの英語で子育て』羽織愛・山移玲

買い足していうペースとしては、最初に5冊を買い、その後は3ヶ月に1回、2〜3冊ぐらいずつがベストでしょう。

実は、ノン・ネイティブの親による英語絵本読み聞かせについては、賛否両論あります。よくあるネガティブな意見は、悪い発音が子供にうつるというもの。母親が日本語と英語を混ぜることは言葉の混乱につながるという意見もあります。一方でポジティブな意見としては、子供にとって母親が読んでくれる本というのが心理的に重要で、多少の発音の悪さは気にかけなくてよいというものです。また、機械音では音を聞き分ける力が向上せず、人間の肉声によって言葉を聞くことが大事だと言う研究も存在します(P. Kuhlら)。2歳以下での英語絵本読み聞かせについては、冒頭に示した斉藤淳さんと船津徹さんの2冊でも特に触れられていません(おそらく、効果がはっきりしないのだと思います)。

これについては、結局の所、いずれも確証はありません。ですが、おそらく、母親の発音が極端に悪くなければ、英語の絵本読んであげてもいいのではないか?という考えに至りました。機械音だけだと、環境中の雑音とみなす可能性があると思ったからです。そのため、ある程度の肉声は、赤ちゃんにとって大事だと考えました。英語・日本語・広東語のトリリンガルで、教育学博士号を取得し、自身の息子3人もスタンフォード大に合格した、歌手のアグネス・チャンさんも次のように述べています。

「私は発音がよくないから…」という人もいますが、はっきり言って発音は関係ありません。世界にはいろいろな発音で英語を喋る人たちがいます。(中略)簡単なフレーズでいいのです。そして、英語の絵本を読んであげてください。(中略)とにかく、聞かせる量が必要なのです。『未知に勝つ子育て〜AI時代への準備〜』アグネス・チャン

私はオンライン英会話のNativeCampで、様々な国の講師と話しましたが、ノン・ネイティブによる絵本読み聞かせに否定的な人はいませんでした。一応、自分の発音をみてもらい、フリートークで「親の悪い発音がうつるというネガティブな意見があるが、私に関して、自分の子供に絵本を読み聞かせするのはどうか?」と質問したことがありますが、全員が「子供に読み聞かせしてあげるほうがよい」という意見をくれたので、私が直接読み聞かせをしています。

読み聞かせCDやYouTubeを併用するのも、いいでしょう。ロングセラーの本であれば、ネィティブによる朗読もYouTube上にあります。私も時々、これを聞かせます。

これは英語に限らず、日本語の絵本にも言えることですが、絵本を読み聞かせていて、子供からなんらかのレスポンスがあるのは嬉しいことです。

我が家の場合は、絵をめくるなどの仕掛けのある絵本がよかったです。生後8ヶ月くらいになると、言葉は発しなくても、仕掛けに手を伸ばしてくれることで反応があったからです。我が家では、次のような絵本を使いました。

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「ビーバーさんはどこ?」布をめくると、ビーバーがいます。

また、2歳未満の子はどうしても絵本を破いてしまいがちなので、ボードブック形式という厚い紙の本を買うのをお勧めします。Oxford Reading Treeなどの多読本は紙が薄いので、その点に難があります。

3歳以降のスケジュール

予定になってしまいますが、次の記事に書きます。

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