モーメンツ

1

「なーなー!中島!今日学校帰りマック行こうぜ!」
突如話しかけてきたのは綾だった。
僕は少し都会の学校、山田池中学校に受験した人だ。
偏差値はそこそこ高く、中高一貫校で今現在、僕は中2だ。
昔から片目の見えない病気にかかっている
受験は受かったものの、授業に追いつくのが精一杯で、友達に4ヶ月ほど前からなぜか嫌われており、
でもそんなことも考えられないくらい
授業に追いつくので精一杯だ。
ただでさえ授業が追いついていないのに
いきなり綾に誘われるなんて、全く困ったもんだ。
綾は同い年の男子友達だ
自分は嫌われているものの、綾とだけは仲がよかった
そんな綾の誘いなんて、断れるわけがない。
時間は11時34分
今日は午前しか授業がない日なんだろう
昼飯も食ってないから、
僕はそっけなく

「りょーかい」

と返事をした
青春しているのか、勉強に追われているのか、
部活まであるのに、もう頭がパンパンだ。
(いや、これこそが青春なのか、?)
と思った時もあったが、
全然楽しくも無いしなんなら疲れているという考えの方が圧倒的に上だ。
そんなことを考えていると目の前にマックが見えてきた。
「久しぶりだなぁー、中島と一緒に行くのは。
 何頼むんや?」
「俺は今日はポテトだけにしとくよ」
あまりお腹が空いていないのか、
食べる気があまりなかった
なぜここにきたのだろうか。
「そんなんだからてめぇは176cmもあるくせに体重が軽いんだよ」
そう言われた時もあった。
まあ別に彼女がいるわけでも無いし
別に全く気にしてなかった。
「何ぼーっとしてんだよ、てかポテト食うの早くね、?」
気がつくとMサイズのポテトが全てなくなっていた。
意外と食べるのが早かったみたいだ
「何か悩み事でもあるんか?」
と聞かれたが
僕は笑いながら
「なんもねえよw」
と言った

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